芸能界の光と影:彦摩呂が語る大御所俳優のパワハラと温かい先輩の愛

彦摩呂さんといえば、グルメリポーターとして「宝石箱や~」の決め台詞でお馴染みですよね。しかし、実は芸歴30年以上の大ベテランで、アイドルグループ「幕末塾」のメンバーとして活躍していた時代もあるんです。今回は、彦摩呂さんが自身のYouTubeチャンネルで語った、若手俳優時代の衝撃的な体験、大御所俳優からのパワハラと、松方弘樹さんや地井武男さんのような温かい先輩の愛について深掘りしていきます。

若手時代のパワハラ体験

彦摩呂さんは、新人刑事役で2時間ドラマに出演した時の出来事を赤裸々に語っています。共演したのは、超大物俳優のご兄弟。現場では「先生、入られます!」という声と共に、まるで王様のように迎え入れられていたそうです。

彦摩呂さんは、その大御所俳優から衣装を理由に激しく叱責されたとのこと。「おい小僧!その洋服なんだ!捜査4課に行って見てこい。そんなの着ている奴いねえよ!」と、監督と衣装合わせをして決めた衣装を全否定されたというのです。あまりの恐怖に「申し訳ございません!」としか言えず、その後は無視され続け、辛い現場だったと振り返っています。

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優しさで包まれた松方弘樹さんの思い出

そんな辛い経験をする一方で、彦摩呂さんは、愛情あふれる大先輩にもお世話になったと話しています。特に、松方弘樹さんからは「おいヒコ!京都行ったら俺の楽屋を使えよ!」と優しく声をかけられ、京都での撮影では誰にもいじめられなかったそうです。「一流の人は優しい」と、彦摩呂さんは松方さんの温かい人柄を称えています。

俳優だけでなく、人間性も素晴らしい真の一流俳優だからこそ、周囲の人々を惹きつけ、後輩からも慕われていたのでしょう。料理研究家の小林カツ代さんも生前、松方さんの人柄を絶賛しており、多くの共演者・関係者から愛されていたことが伺えます。

地井武男さんの愛ある厳しさ

地井武男さんとのエピソードも印象的です。彦摩呂さんは地井さんを父親のように慕っていたそうですが、新人時代にロケで遅刻した際、「お前ふざけんなよ!」とみんなの前で怒鳴られたそうです。「お前は一番に入るんだよ馬鹿野郎!」と叱責された彦摩呂さんでしたが、それは地井さんの愛ある厳しさだったと振り返ります。

地井さんは、他の共演者に彦摩呂さんが嫌われないように、あえて厳しく接していたといいます。周りの人たちも「地井さん、まあまあ。彦ちゃん頑張ろうね!」とフォローしてくれたそうで、地井さんの優しさに包まれた温かい現場だったことが伝わってきます。

芸能界の光と影

彦摩呂さんの体験談は、芸能界の光と影を浮き彫りにしています。厳しい世界で生き抜くためには、実力だけでなく、周りの人との繋がりや、支えてくれる先輩の存在がいかに大切かということを改めて感じさせられます。

パワハラのような理不尽な出来事もありましたが、温かい先輩の愛に触れ、成長していく彦摩呂さんの姿は、多くの人々に勇気を与えてくれるのではないでしょうか。