台湾の人気女優、バービー・スーさん48歳で急逝:肺炎のため

台湾の人気女優、バービー・スー(徐熙媛)さんが2月3日、肺炎のため48歳という若さでこの世を去りました。突然の訃報に、台湾のみならずアジア各国で悲しみの声が広がっています。

流星花園でアジアのスターへ

スーさんは、2001年に台湾版「花より男子」である「流星花園 ~花より男子~」でヒロインの杉菜役を演じ、一躍アジアのスターダムにのし上がりました。日本版「花より男子」の大ヒットを受けて制作された本作は、台湾でも爆発的な人気を博し、スーさんはそのキュートな魅力で多くのファンを虜にしました。その後も数々のドラマや映画に出演し、女優としての地位を確立。その活躍は台湾だけでなく、中国、日本、韓国などアジア全域に及び、多くの人々に愛されました。

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春節の家族旅行中に悲劇が

中央通信社によると、スーさんは春節(旧正月)の休暇中に家族旅行で日本を訪れていた際に肺炎を発症。インフルエンザの合併症を引き起こし、帰らぬ人となりました。スーさんの妹は代理人を通じて、「最愛の優しい姉、バービー・スーが、インフルエンザの合併症による肺炎で、悲しくも私たちの元を去った」とコメントを発表。突然の別れに、家族や友人、そして多くのファンが深い悲しみに暮れています。

動物愛護活動にも尽力

スーさんは芸能活動だけでなく、動物愛護活動にも熱心に取り組んでいました。動物愛護団体PETAは、スーさんの訃報を受け、フェイスブックで追悼メッセージを発表。スーさんが生前にPETAの活動を支持していたこと、動物福祉への貢献に感謝の意を表しました。その温かい人柄は、多くの人々に感銘を与えていました。

波瀾万丈の私生活

私生活では、2010年に中国人実業家、汪小菲氏と結婚。二人の子供をもうけましたが、2021年に離婚しました。その後、2022年には元恋人で韓国人のDJ兼歌手、ク・ジュンヨプ氏と再婚し、話題となりました。波瀾万丈の人生を歩んだスーさん。48歳という早すぎる死は、あまりにも突然で、惜しまれながらこの世を去りました。

台湾の芸能評論家、林育慈氏は「スーさんは、まさに台湾の宝でした。彼女の笑顔と演技は、多くの人々に勇気と希望を与えてくれました。彼女の死は、台湾芸能界にとって大きな損失です」と語っています。

惜しまれる才能、永遠に

スーさんの突然の訃報に、中国版ツイッターWeiboでは追悼のコメントが殺到。台湾だけでなく、フィリピンなどアジア各国でも多くのファンが悲しみの声を上げています。彼女の輝かしい功績と、温かい人柄は、永遠に人々の記憶に残るでしょう。