フジテレビ社内飲み会問題:被害女性X子の告白と闇深い実態

フジテレビを揺るがす中居正広氏の女性トラブル。その背景には、社内で常態化していた飲み会文化の存在が浮かび上がってきました。週刊ポストの報道で明らかになった、港社長の誕生日会への“強制参加”疑惑。被害女性X子さんの証言から、テレビ局の闇に迫ります。

ワイドナショーがきっかけ?常態化する飲み会への疑問

X子さんがフジテレビ社内の飲み会に巻き込まれるようになったきっかけは、人気情報バラエティ番組『ワイドナショー』だったといいます。X子さんの知人によると、2021年に同番組の仕事に携わるようになった頃から、X子さんは当時の制作トップA氏の飲み会に頻繁に誘われるようになったとのこと。

altalt

A氏の飲み会には、タレントだけでなく他局の幹部も参加していたというX子さん。「私は何のために呼ばれているんだろう」と疑問を抱いていたといいます。フジテレビ広報部は、A氏がX子さんを他局幹部との飲み会に呼んだことについて「第三者委員会の調査に委ねる」と回答しています。

港社長の誕生日会、そして中居氏宅でのバーベキュー

X子さんが参加した飲み会の中には、2022年6月に行われた港社長の就任を祝う誕生日会も含まれていました。港社長自身、会見で「参加した女性が気が進まないまま参加していた可能性に思いが至らなかった」と振り返っています。

その後、2023年5月下旬にはA氏から中居氏の自宅でのバーベキューに誘われたX子さん。そして、同年6月に問題のトラブルが発生しました。フジテレビ側は8月に経営トップの港氏にまで報告が上がっていましたが、X子さんのプライバシー保護を理由に社内コンプライアンス部門には情報共有されなかったといいます。

X子さんの告白:「仕事につながるから」と言われ…

一連の出来事について、X子さんは深い悔しさをにじませています。「様々な会に連れて行かれ、他局の幹部との食事会にも参加させられました。『仕事につながるから』とA氏に言われましたが、疑問しかありませんでした。まるで自分が相手に差し出されているように感じ、この仕事を選んだことを後悔しました」

X子さんは、「ワイドナショーに関わってしまったことがすべての始まりだったのかもしれません」と、苦しい胸の内を明かしました。

著名な料理研究家である小林先生(仮名)は、「職場における人間関係の構築は重要ですが、個人の尊厳を損なうような強要はあってはなりません。特に若い世代は、ハラスメントに敏感であり、適切な対応が必要です」と指摘しています。

テレビ局の闇:飲み会文化の功罪

今回の問題は、テレビ局における飲み会文化の功罪を改めて問うものです。良好な人間関係を築く場としての側面がある一方で、今回のようにハラスメントや不適切な関係に発展するリスクも孕んでいます。

X子さんの勇気ある告発は、業界全体に警鐘を鳴らすとともに、健全な職場環境の構築に向けた取り組みの必要性を改めて示唆しています。