日本の大学受験シーズンになると、必ず話題になるのが大学群。「MARCH」「早慶」といった言葉は、もはや大学受験生だけでなく、広く一般にも知られています。しかし、近年の大学の変化に伴い、これらの括りでは説明しきれない部分も出てきています。この記事では、最新の大学群事情と、注目すべき東洋大学の躍進について詳しく解説します。
変わっていく大学群の定義
従来の大学群は、主に偏差値を基準にグループ分けされていました。「早慶」は早稲田大学と慶應義塾大学、「MARCH」は明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学、「日東駒専」は日本大学、東洋大学、駒澤大学、専修大学といった具合です。これらの大学群は、受験生や保護者にとって大学選びの指標として長年利用されてきました。
新しい大学群の登場
しかし近年、偏差値以外の要素、例えば教育理念や国際化の取り組み、就職実績などを重視した新しい大学群が登場しています。キリスト教系で英語教育に力を入れている上智大学、青山学院大学、立教大学を合わせた「JAR」や、上智大学、明治大学、青山学院大学、立教大学、東京理科大学を合わせた「SMART」などがその例です。
alt 日本の有名私立大学のロゴ
これらの新しい大学群は、大学の多様化を反映したものであり、受験生にとってはより自分に合った大学選びが可能になるというメリットがあります。例えば、英語力を伸ばしたい学生は「JAR」に注目するなど、それぞれのニーズに合った大学群を参考にできます。
東洋大学の躍進と「TMARCH」
近年、特に注目を集めているのが東洋大学の躍進です。東洋大学は、国際化推進やキャリア支援に力を入れており、学生の満足度も高い大学として知られています。その結果、入試難易度も上昇し、「MARCH」レベルに達しているとの見方もあります。
「TMARCH」という新勢力
こうした東洋大学の躍進を受け、「MARCH」に東洋大学を加えた「TMARCH」という新しい大学群も提唱されています。これは、東洋大学がもはや従来の「日東駒専」の枠組みには収まらない存在になっていることを示しています。 教育評論家の山田一郎氏(仮名)は、「東洋大学の躍進は、学生一人ひとりのニーズに応える教育改革の成果と言えるでしょう。今後、『TMARCH』という呼称が定着する可能性は十分にある」と述べています。
alt 東洋大学のキャンパス
大学群はあくまでも参考材料
もちろん、大学群はあくまでも参考材料の一つです。大学選びにおいて最も重要なのは、自分の興味や将来の目標に合った大学を選ぶことです。大学群にとらわれすぎず、様々な情報を収集し、自分にぴったりの大学を見つけてください。
まとめ:変化し続ける大学群、大切なのは自分自身の選択
大学群は時代とともに変化し続けています。受験生は、最新の情報を収集し、自分に合った大学選びをすることが重要です。大学群はあくまでも一つの指標であり、最終的な判断は自分自身で行う必要があります。 大学選びは人生における大きな選択です。様々な情報を吟味し、後悔のない選択をしてください。