サントリーニ島、群発地震で1万人避難!楽園に迫る危機とは?

ギリシャの人気観光地、エーゲ海のサントリーニ島で群発地震が発生し、美しい景観で知られるこの島に緊張が走っています。 白い家々が立ち並ぶ絶景で有名なサントリーニ島ですが、先週から数百回に及ぶ小規模地震が観測され、1万人近くが避難を余儀なくされています。今回は、サントリーニ島で発生している群発地震の現状と、今後の見通しについて詳しく解説します。

サントリーニ島を襲う群発地震、観光客も避難

ギリシャ防災当局によると、サントリーニ島とアモルゴス島の間の海底で1日から群発地震が始まり、その後も周辺海域で小規模地震が頻発しています。これを受け、多くの観光客や住民が島からの避難を開始しました。 サントリーニ島は、2021年の国勢調査では人口約1万5000人ですが、現在はオフシーズン。島に残っているのは数千人と推定されており、その多くが避難している状況です。

サントリーニ島の風景サントリーニ島の風景

地震への備えと今後の見通し

ギリシャ政府は、地震への備えとして、サントリーニ島を含む周辺の島々(イオス島、アモルゴス島、アナフィ島)で建設工事を一時中止し、学校も休校措置をとっています。 ミツォタキス首相は、「あらゆる可能性に備え、国の機関が態勢を整えている」とコメントし、事態を深刻に受け止めています。地震学者の見解では、この活発な地震活動が収まるまでには数日から数週間かかる可能性があるとされています。

地震大国ギリシャ、サントリーニ島の火山活動の歴史

ギリシャは、アフリカプレートとユーラシアプレートの境界に位置するため、地震活動が活発な地域です。サントリーニ島は火山島であり、紀元前1600年頃の大噴火で現在の地形が形成されました。最後の噴火は1950年に記録されています。「火山噴火予知連絡会」会長を務める東京大学名誉教授の藤井敏嗣氏によると、今回の群発地震は火山活動と関連している可能性もあるとのことです。 美しい景観の裏に潜む自然の脅威に、改めて注目が集まっています。

今後の観光への影響は?

今回の群発地震は、今後の観光シーズンにも影響を与える可能性があります。 サントリーニ島は、世界中から観光客が訪れる人気のリゾート地。 地震の影響で観光客が減少すれば、地元経済への打撃も懸念されます。 一日も早い地震活動の終息と、安全な観光の再開が望まれます。

まとめ:楽園の未来は?

サントリーニ島で発生している群発地震は、依然として予断を許さない状況です。住民の安全確保、そして美しい景観の保全が最優先事項となります。 今後の情報に注意し、一日も早い復興を願うと共に、この美しい島の未来を見守っていきましょう。