古市憲寿氏と津田大介氏のTwitter上での舌戦が話題となっています。発端は、週刊文春の報道とフジテレビの対応に関する朝日新聞の記事に対し、津田氏が「もしかして:古市憲寿さんの暗躍」とツイートしたことです。この記事は、週刊文春の報道訂正を受け、「フジテレビ悪くなかった」「文春廃刊」といった意見が出ていることを取り上げていました。今回はこの騒動の背景と双方の主張を詳しく見ていきましょう。
津田氏の皮肉ツイートと古市氏の反応
津田氏のツイートは、古市氏が週刊文春廃刊を主張していることを揶揄するようなものでした。これに対し、古市氏は「たくさんの傷ついたひとがいるかもしれない出来事を、そうやって茶化すような平成ネット文化的な言動も批判の対象になっているんじゃないですか。津田さんもいい加減大人になってください。」と不快感を示しました。
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古市氏は、津田氏のツイートが、傷つく可能性のある人々への配慮を欠いた軽率な発言だと指摘しています。社会学者として、様々な社会問題に関わってきた古市氏だからこそ、言葉の持つ影響力や責任を強く意識しているのでしょう。メディア文化評論家の碓氷早苗氏も、「公共の場で発信する際には、言葉の重みを理解し、責任ある行動をとることが重要」と指摘しています。
津田氏の反論と古市氏への批判
津田氏は古市氏の批判に対し、長文で反論しました。津田氏は、週刊文春だけでなく、他の週刊誌やワイドショーも同様の問題を抱えていると指摘し、古市氏が週刊文春だけを標的にしている理由を問いただしました。「週刊新潮も同じくらいの『加害』をしてきたし、社会的影響力という観点で見れば週刊誌より地上波のワイドショーの方が遥かに酷い」と主張しています。
さらに、津田氏は、週刊文春のジャーナリズムが一定の公共性を担っていることを認めつつも、フジテレビ問題における週刊文春の役割を評価しつつ、古市氏の「週刊文春だけ廃刊」という主張に疑問を呈しました。津田氏は、古市氏が「付き合いのある(都合の良い)メディアの問題性は不問に付す人」に見られる可能性を指摘しています。
イエロージャーナリズムへの言及
津田氏は、イエロージャーナリズムについても言及し、「イエロージャーナリズムは傷つく人がいるから規制すべきという意見ならわかりますけど、そんな主張はこれまでされてこなかったですよね?」と古市氏に問いかけました。これは、古市氏の主張の一貫性について疑問を投げかけていると言えるでしょう。
まとめ:メディアと表現の自由をめぐる議論
今回の騒動は、メディアの役割や表現の自由、そしてインターネットにおける言論のあり方について、改めて考えさせる出来事となりました。 双方の主張は平行線をたどっており、議論の決着はまだついていません。今後、この問題がどのように展開していくのか、注目が集まります。