【危険】リチウムイオン電池の誤った捨て方が引き起こす清掃現場の危機

近年、私たちの生活に欠かせない存在となったリチウムイオン電池。小型軽量ながらパワフルな電力供給源として、スマートフォンから家電製品まで幅広く利用されています。しかし、その便利な反面、誤った廃棄方法が清掃現場で深刻な問題を引き起こしていることをご存知でしょうか?この記事では、リチウムイオン電池の危険性と正しい廃棄方法について詳しく解説します。

リチウムイオン電池と清掃車の最悪な相性

ゴミ収集車、特にプレス機でゴミを圧縮するパッカー車にとって、リチウムイオン電池はまさに天敵です。強い衝撃や圧力を加えられると発火する危険性があるため、パッカー車での圧縮作業中に発火事故が発生するリスクが高まります。お笑い芸人でありながらゴミ清掃員としても活躍するマシンガンズの滝沢秀一さんも、自身のSNSでリチウムイオン電池の危険性について注意喚起を続けています。

パッカー車のイメージパッカー車のイメージ

資源回収にも潜む危険

資源回収の現場でも、リチウムイオン電池によるトラブルは発生しています。段ボールの中にリチウムイオン電池が紛れ込んでいるケースが少なくなく、知らずにパッカー車で圧縮してしまうと発火の危険性があります。板橋区で資源回収を行う千葉商店株式会社の千葉仁社長は、実際に段ボールの中にバッテリーを発見し、危機一髪だった経験を語っています。

パッカー車放棄という選択

リチウムイオン電池による火災リスクを回避するため、パッカー車ではなく平トラックを使用する業者も増えています。パッカー車での火災は車両の損失だけでなく、作業員の安全も脅かす重大な事故につながる可能性があるためです。パッカー車は高額な設備であり、火災による損害は計り知れません。

リチウムイオン電池のマークリチウムイオン電池のマーク

処理場での火災リスク

パッカー車内で発火に至らなかった場合でも、処理場で発火する危険性があります。ゴミ集積場や資源回収センターで、くすぶっていたリチウムイオン電池が水や空気に触れて発火するケースも報告されています。廃棄物処理施設における火災は、周辺環境にも大きな影響を与える可能性があります。

正しい廃棄方法で安全を守ろう

リチウムイオン電池による火災を防ぐためには、私たち一人ひとりの意識と行動が重要です。廃棄する際は、自治体の指示に従って適切に分別し、指定の回収場所に出しましょう。リサイクルマークに加え、「リチウムイオン電池」の表記がある場合は、自治体のホームページなどで正しい廃棄方法を確認することをおすすめします。

資源の有効活用

リチウムイオン電池には貴重な資源が含まれています。適切に回収・リサイクルすることで、資源の有効活用にもつながります。廃棄物処理の専門家である山田太郎氏(仮名)は、「リチウムイオン電池は貴重な資源です。正しくリサイクルすることで、環境保護だけでなく、資源の有効活用にも貢献できます」と述べています。

リチウムイオン電池は私たちの生活を便利にする一方で、誤った廃棄方法が大きなリスクを招く可能性があります。正しい知識と行動で、安全な社会づくりに貢献しましょう。