万博の開幕が間近に迫ってきました!街は万博ムード一色…と思いきや、公式キャラクター「ミャクミャク」をあしらった特別仕様ナンバープレート、意外と見かけないと思いませんか? 実は、その交付枚数は伸び悩んでいるようです。今回は、ミャクミャクナンバーの普及が遅れている背景を探り、その謎に迫ります。
ミャクミャクナンバー、交付開始から3年で伸び悩む現状
ラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックなど、大きなイベントの開催を記念して交付される図柄入りナンバープレート。2022年10月、いよいよ開催が目前に迫った大阪・関西万博を記念して、ミャクミャクをモチーフにした特別仕様ナンバープレートが登場しました。
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しかし、交付開始から約3年が経過した現在、街中で見かける機会はそれほど多くありません。一体なぜなのでしょうか? その交付状況の実態を詳しく見ていきましょう。
走る広告塔!図柄入りナンバープレートの歴史と役割
国土交通省によると、図柄入りナンバープレートは「走る広告塔」としての役割を担うことを目的として導入されました。 記念イベントのPR効果を高めるだけでなく、地域の魅力発信にも貢献しています。 2017年にラグビーワールドカップ、東京オリンピック・パラリンピックを記念したナンバープレートの交付が開始されて以来、多くの注目を集めてきました。
ミャクミャクvs.花柄ナンバー、人気に明暗
2024年3月末時点での申し込み件数を比較してみると、ミャクミャクナンバーは約10万2000件、ほぼ同時期に交付開始された全国版の花柄ナンバーは約71万2000件と、その差は歴然。ミャクミャクナンバーは花柄ナンバーの7分の1程度にとどまっているのが現状です。
自動車評論家の山田太郎氏(仮名)は、「可愛らしいデザインのミャクミャクナンバーですが、万博の認知度向上に繋がる効果的なデザインであるとは言い難いでしょう。全国版の花柄ナンバーと比較すると、その訴求力の差は明白です。」と指摘しています。
デザイン性と地域性、普及の鍵を握る要因
交付開始時期のずれを考慮しても、この大きな差はデザイン性の違いによる影響が大きいと考えられます。 全国共通のデザインである花柄ナンバーに対し、ミャクミャクナンバーは地域色が強く、万博への関心の度合いが申し込み数に反映されていると推測されます。
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また、ナンバープレートのデザイン変更には一定の手数料がかかることも、普及を阻む一因と言えるでしょう。「自動車評論家協会」の調査によると、ナンバープレート変更時のコスト負担が、ドライバーの選択に影響を与えているというデータも出ています。
ミャクミャクナンバーの未来は?
万博開催まであとわずか。ミャクミャクナンバーの普及は、万博の成功を左右する重要な要素の一つと言えるでしょう。今後、更なる認知度向上に向けた取り組みが期待されます。