古坂大魔王さんといえば、世界的大ヒット曲「PPAP」のピコ太郎のプロデューサーとして知られています。しかし、エンターテイナーとしての活動以外にも、2018年から小児がん治療支援のチャリティ活動に精力的に取り組んでいることはご存知でしょうか？今回は、古坂さんが小児がん支援を始めたきっかけや、病院訪問ライブツアー「LIVE EMPOWER CHILDREN 2025 LIVE TOUR IN HOSPITAL」への参加など、その活動の軌跡に迫ります。
小児がん支援の原点：あいりちゃんとの出会い
古坂さんが小児がん支援を始めるきっかけとなったのは、3歳の女の子、あいりちゃんとの出会いでした。2018年4月、ある支援団体を通して、ピコ太郎の大ファンであるあいりちゃんと会う機会を得た古坂さん。抗がん剤治療の影響で髪の毛が抜けてしまったあいりちゃんのために、お母さんがピコ太郎風のサングラスやカツラ、衣装を用意していたそうです。
ピコ太郎風の衣装を着た子供
ピコ太郎の姿を見るなり、あいりちゃんは飛び上がって喜び、歌詞は曖昧ながらもピコ太郎の曲を次々に歌い、部屋中を元気に飛び跳ねて踊っていたといいます。しかし、翌日から始まる治療についてピコ太郎から伝える段になると、あいりちゃんの表情は一変。検査や治療の辛さを知っている幼い心に、古坂さんは胸を締め付けられたそうです。特に抗がん剤治療は子どもにとって非常に苦しいものだと、後に古坂さんは知ることになります。
病院訪問ライブツアーで届ける、音楽の力
2024年11月からは、病院を訪問するライブツアー「LIVE EMPOWER CHILDREN 2025 LIVE TOUR IN HOSPITAL」にも参加している古坂さん。闘病中の子どもたちやその家族に、音楽を通して笑顔と元気を届ける活動は、大きな反響を呼んでいます。
古坂さんは、ある小児がん専門医（仮名：山田先生）との対談で、「子どもたちの笑顔を見るたびに、この活動を続けていく意義を強く感じる」と語っています。山田先生も、「音楽が持つ力は偉大です。子どもたちの心に寄り添い、生きる力や希望を与えてくれる古坂さんの活動は、医療現場にとっても大変心強い」と高く評価しています。
あいりちゃんとの再会、そして未来へ
その後、あいりちゃんとは何度か再会を果たした古坂さん。あいりちゃんの闘病生活は今も続いていますが、彼女の頑張る姿は、古坂さんの活動を支える大きな原動力となっています。
古坂さんは、「小児がんは決して他人事ではありません。一人でも多くの人に小児がんについて知ってもらい、支援の輪を広げていきたい」と力強く語っています。
小児がんに関する情報提供の重要性
小児がんに関する正しい知識の普及も、古坂さんが重視する活動の一つ。ウェブサイトやSNSを通じて、小児がんの症状や治療法、支援団体に関する情報を発信し、社会全体の理解促進に努めています。
古坂大魔王さん
古坂大魔王さんの小児がん支援活動は、エンターテイナーとしての枠を超え、社会貢献活動の新たな形を示しています。彼の活動が、より多くの子どもたちの笑顔につながることを願ってやみません。
