立憲民主党の神奈川県連大会が16日、横浜市内で開かれた。出席した大串博志選対委員長は夏の参院選神奈川選挙区(改選定数4)に牧山弘恵氏、水野素子氏の現職2人を擁立する党本部の方針を説明。「党勢を拡大し、参院選で与野党逆転を果たしたい」と理解を求めた。ただ、実動部隊となる地方議員からは「共倒れ」の懸念があるとして一本化を求める声があり、混乱の収束は見通せない。
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大串氏は昨年の衆院選で自民、公明を少数与党に追い込んだことを踏まえ、迫る参院選の重要性を強調。「歴史的岐路に立つ選挙であり、(神奈川で)2人当選を目指して力を貸してほしい」と訴えた。
2人当選に向けた党本部の戦略も説明。有権者の政策ニーズを探る「マーケット調査」や、SNS(交流サイト)やユーチューブの発信を強化して政策の分かりやすい訴求に努めるとした。
県連の青柳陽一郎代表(衆院神奈川6区)はあいさつで、今月9日投開票の横浜市南区の市議補選での惨敗に関し、勝利した国民民主党との党勢の違いが表れたと言及。参院選に向け、2人の必勝態勢を構築するとした。
立民最大の支援団体「連合神奈川」の林克己会長は「これまでの選挙での課題を克服し、一丸となって2人を当選させる戦略や思いを届けてほしい」と注文を付けた。
神奈川新聞社