投資家としてSNSで煌びやかな生活を公開していた男が、悪質な「点検商法」の疑いで逮捕されました。高級車や高額絵画を自慢する華やかな姿の裏に隠された、犯罪グループ「トクリュウ」のリーダーとしての顔とは?事件の真相、そして若者を勧誘する手口に迫ります。
芦屋の一等地に住む男…その正体は?
兵庫県芦屋市の高級住宅街に居を構え、SNSでその豪奢な暮らしぶりを惜しげもなく披露していた斎藤大器容疑者(33)。6億円とも言われる自宅、数千万円のソファ、2000万円の音響機材、フェラーリ、そして億を超えるバンクシーの絵画…。誰もが羨むような生活を送るこの男が、匿名・流動型犯罪グループ、通称「トクリュウ」のトップと目されている人物でした。
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点検商法の実態と若者への巧妙な勧誘
斎藤容疑者は、リフォーム会社社長の西村元貴被告(27)らと共謀し、悪質な「点検商法」を行っていた疑いが持たれています。屋根の修繕工事が必要だと持ちかけ、クーリングオフに関する説明を意図的に省き、必要な契約書面も交付しないという手口です。京都府などに住む男女3人が被害に遭ったとされています。
住宅リフォーム業界の専門家、山田一郎氏(仮名)は、「点検商法は悪質業者の常套手段。消費者は契約前に十分な情報を得ることが重要です」と警鐘を鳴らしています。
投資家とリフォーム会社…意外な繋がり
投資家として活動する一方で、斎藤容疑者は西村被告が経営するリフォーム会社の実質的なオーナーでもありました。彼はSNSを通じて、「履歴書を送れば大金を稼げる」「3ヶ月で年収1000万円も夢じゃない」などと謳い、若者を勧誘。彼らにリフォーム会社での仕事を斡旋していたと見られています。
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経済評論家の佐藤花子氏(仮名)は、「若者の経済的な不安につけ込み、甘い言葉で誘い込む悪質な手口です。安易に高収入を信じてはいけません」と注意を促しています。
まとめ:事件の全容解明に期待
SNSで華やかな生活をアピールしながら、裏では悪質な商法に関与していた疑いのある斎藤容疑者。事件の全容解明が待たれます。「トクリュウ」の実態についても、今後の捜査で明らかになることが期待されています。