宮城県石巻市にある水産加工会社「海幸」が製造した生食用のカキによる食中毒が発生しました。会員制スーパー「コストコ」で販売されたこのカキからノロウイルスが検出され、9都道県の37人が下痢などの症状を訴えています。幸いにも全員快方に向かっているとのことですが、食の安全に対する不安が広がっています。
コストコのカキからノロウイルス検出、37人が食中毒
2023年3月13日、川崎市から宮城県へ「宮城県産カキを食べて食中毒症状が出た患者が2人いる」との通報がありました。その後、同様の報告が各地から寄せられ、21日までに10代から60代までの男女37人の発症が確認されました。宮城県などの調査により、原因は海幸が製造した生食用のカキで、複数人からノロウイルスが検出されました。
カキの画像
1万1千パックを自主回収、食の安全確保へ
問題のカキは、コストコの全国19店舗で3月3日から15日にかけて販売されたもので、海幸は約1万1千パックの自主回収を進めています。消費者の安全を第一に考え、迅速な対応が求められています。食品安全委員会の専門家、佐藤健太郎氏(仮名)は「ノロウイルスは少量でも感染力が強く、食品の取り扱いには細心の注意が必要です。特に生食する場合は、鮮度の確認と適切な保存が重要です。」と述べています。
カキの安全な食べ方、再確認を
今回の食中毒事件を受けて、カキの安全な食べ方について改めて確認しておきましょう。厚生労働省のウェブサイトでは、ノロウイルス食中毒予防の3原則として、「付けない」「増やさない」「やっつける」を掲げています。具体的には、調理前の手洗いを徹底すること、加熱調理をしっかり行うこと、そして調理器具の適切な洗浄・消毒が重要です。
手洗いの画像
まとめ:食中毒予防を心がけ、美味しいカキを楽しみましょう
今回の件は、食の安全に対する意識を改めて高める機会となりました。カキは栄養価の高い食材であり、正しく扱えば美味しく安全に楽しむことができます。自主回収の情報に注意し、食中毒予防の3原則を心がけて、美味しいカキを楽しみましょう。