海上自衛隊の新たな守護神となる「イージス・システム搭載艦(ASEV)」、その詳細な模型がついに公開されました!2025年2月17日から21日にかけてUAEのアブダビで開催された「国際防衛展覧会(IDEX)」で、ロッキード・マーチン社がその姿を世界に初めて披露しました。この模型からは、これまでイメージ図でしか分からなかった細部まで確認することができ、ASEVへの期待がますます高まります。
陸上配備型システムの代替として誕生
ASEVは、配備が中止された陸上配備型イージス・システム「イージス・アショア」の代替として建造される艦艇です。従来のイージス艦がSPY-1レーダーを搭載しているのに対し、ASEVは「イージス・アショア」用に開発されたSPY-7レーダーを搭載。この最新鋭レーダーは、より広範囲、より高精度な探知能力を持つとされており、日本の防衛力を格段に向上させることが期待されています。
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1万2000トン級の大型艦、乗組員の省力化も実現
基準排水量は1万2000トン、速力は約30ノット(約55.6km/h)という大型艦であるASEV。その大きさにもかかわらず、動揺を抑え、乗組員の居住性を向上させる設計が施されています。乗組員は約240人と、従来のイージス艦よりも20%以上削減される見込みです。防衛省関係者によると、「最新の自動化技術を導入することで、少人数でも効率的な運用が可能になる」とのこと。
2隻体制で日本の海を守る
ASEVは2隻建造される予定で、1番艦は三菱重工業、2番艦はジャパン・マリンユナイテッドがそれぞれ建造を担当します。1番艦は2027年度、2番艦は2028年度の就役を目指しており、日本の海洋安全保障に大きく貢献することが期待されています。軍事アナリストの佐藤氏(仮名)は、「ASEVの就役は、東アジアの安全保障環境を大きく変える可能性がある」と指摘しています。
詳細な模型から分かる新たな発見
今回公開された模型からは、船体の幅広さや、ステルス性向上のための工夫など、多くの情報を読み取ることができます。特に注目すべきは、船体中央部に設置された艦対艦ミサイル。シールドで覆われたこのミサイルは、敵のレーダーから探知されにくく、高い攻撃力を発揮すると考えられています。
海上自衛隊の未来を担うASEV。その最新鋭の技術と性能は、日本の防衛力を大きく強化するでしょう。今後の進展に、ますます注目が集まります。