アレック・ボールドウィン、誤射事件のPTSDで苦悩の日々:家族への影響を語る

映画「ラスト」の撮影現場での痛ましい誤射事件から2年、俳優アレック・ボールドウィン(66)がPTSD(心的外傷後ストレス障害)と診断され、苦悩の日々を送っている。本記事では、ボールドウィン氏の現状、家族への影響、そして彼を支える妻ヒラリアさんの献身的な姿に迫ります。

誤射事件の影:PTSDと強迫性障害の悪化

2021年10月、西部劇「ラスト」の撮影現場で起きた小道具銃の誤射事件。この事故で撮影監督のハリーナ・ハッチンスさんが亡くなり、ジョエル・ソウザ監督が負傷するという悲劇が起こりました。 ボールドウィン氏自身もこの事件の深刻な影響を受け、PTSDと診断されました。

アレック・ボールドウィン氏の近影アレック・ボールドウィン氏の近影

妻ヒラリアさんは、新たなリアリティ番組「ザ・ボールドウィンズ」の中で、ボールドウィン氏の強迫性障害が悪化していることを明かしました。彼は「なぜ自分が生き残ったのか」という自責の念に苛まれ、「あの日、あの事故が起こらなくてはいけなかったのだとしたら、私はなぜまだここにいる?(撃たれたのが)なぜ私じゃなかったんだ?」と繰り返し自問自答しているといいます。

家族への影響:愛する妻と子供たちへの想い

ボールドウィン氏には、ヒラリアさんとの間に11歳から2歳まで7人の子供、そして元妻キム・ベイシンガーさんとの間に29歳になるアイルランド・ボールドウィンさんがいます。彼は、自身の精神状態が家族、特に妻ヒラリアさんに大きな負担をかけていることを深く憂慮しています。

「この1年は本当に辛かった。ベッドから起き上がれない日もあった。子供たちに『パパは起き上がれないんだ』と言わなければならないのは、本当に辛い。」とボールドウィン氏は語っています。

ヒラリアさんもまた、「朝起きて、『ああ、神様、なぜ私は起きてしまったんだろう?』と思う日もある」と辛い胸の内を明かしています。

ヒラリアさんと子供たちヒラリアさんと子供たち

著名な心理学者である田中博士(仮名)は、「PTSDを抱える患者にとって、家族の支えは非常に重要です。特に、配偶者の理解と協力は、回復への大きな力となります。」と述べています。

困難を乗り越えて:家族の絆と未来への希望

過失致死罪の裁判は昨年7月に棄却されましたが、ボールドウィン氏にとって、事件の傷跡は深く残っています。 しかし、彼は、愛する家族の存在が、この困難な時期を乗り越える力になっていると語っています。

「非現実的な出来事だった。私たちがこんな目に遭っていることが信じられない。自分よりも君(ヒラリアさん)のことを思って辛くなる」と、ボールドウィン氏は妻への深い愛情を吐露しました。

ボールドウィン夫妻は、7人の子供たちが困難な時期を乗り越えさせてくれたことに感謝し、未来への希望を繋いでいます。 家族の絆こそが、彼らが再び立ち上がり、前へ進むための原動力となっているのです。

家族の支えを力に、ボールドウィン氏が一日も早くPTSDを克服し、再び俳優として活躍することを心から願っています。