長野県御代田町のスーパー「ツルヤ御代田店」の駐車場で、76歳女性が運転する車が暴走し、歩行者の女性をはねた後、駐車中の車を含む7台を巻き込む事故が発生しました。はねられた73歳女性は意識不明の重体です。高齢者ドライバーによる事故、アクセルとブレーキの踏み間違いが改めて注目されています。
76歳女性運転の車が暴走、女性重体に
2025年5月2日午前11時20分ごろ、御代田町のスーパー「ツルヤ御代田店」の駐車場で、76歳女性が運転する軽自動車が暴走。駐車場を横断中の73歳女性をはね、外灯をなぎ倒し、植え込みに突っ込んだ後、駐車中の車3台に衝突しました。さらに、倒れた外灯の下敷きになった車も4台。計7台の車が被害を受けました。はねられた女性は意識不明の重体で、病院に搬送されました。
スーパー駐車場で暴走した車
目撃者の証言「ダダダダダダと…」
事故を目撃した買い物客は、「(はねられた女性は)反応がなく、血がすごかった。車は7台くらい巻き込まれ、ダダダダダダと衝突音が響いた。自分の車はまっすぐ止めていたのに、斜めになって隣の車にぶつかってしまった」と当時の状況を語りました。国道沿いに位置するツルヤ御代田店は、事故当時多くの買い物客で賑わっていました。店の従業員によると、車は突然暴走したとのことです。事故現場の生々しい様子が、事故の衝撃を物語っています。
アクセルとブレーキの踏み間違いか?
長野県警は、車を運転していた76歳の女性を過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。別の買い物客は「運転していた女性は自分の車の中で動けず、パニック状態だった」と証言。警察は、アクセルとブレーキの踏み間違いの可能性もあるとみて、事故原因を詳しく調べています。 高齢者ドライバーによる事故は後を絶たず、深刻な社会問題となっています。自動車技術の進化による安全装置の搭載や、運転免許証の自主返納など、様々な対策が求められています。
事故現場の様子
高齢者ドライバーの事故防止に向けて
今回の事故は、改めて高齢者ドライバーの事故防止対策の重要性を浮き彫りにしました。「日本自動車ジャーナリスト協会」所属の山田太郎氏(仮名)は、「高齢者ドライバー自身はもちろん、家族や周囲の人々の理解と協力が不可欠です。運転能力の低下を自覚し、安全運転を心がけることはもちろん、運転免許証の自主返納も視野に入れるべきでしょう。また、自動ブレーキなどの安全技術を搭載した車の普及も重要です」と述べています。
高齢化社会が進む日本では、高齢者ドライバーの事故防止は喫緊の課題です。今回の事故を教訓に、一人ひとりが交通安全について改めて考え、安全な社会の実現に向けて取り組む必要があるでしょう。