ウクライナ侵攻3年、ブチャで追悼式典：G7首脳、ゼレンスキー大統領とTV会議で結束確認

ロシアによるウクライナ侵攻開始から3年を迎えた2月24日、キーウ近郊のブチャで追悼式典が執り行われました。多くの住民が犠牲となったこの地で、遺族たちは静かに戦没者を悼み、花を手向けました。

ブチャの共同墓地で追悼する遺族

同日、G7首脳はゼレンスキー大統領を交えてテレビ会議を開催。ウクライナへの揺るぎない支援とロシアへの制裁継続を改めて表明しました。侵攻開始から3年という節目に、国際社会の結束を改めて示す重要な会議となりました。

G7の結束とウクライナ支援の継続を強調

2023年、2024年に続き、今年も2月24日にG7首脳によるテレビ会議が開催されました。議長国カナダのトルドー首相、アメリカのトランプ大統領、日本の石破首相、そして英仏独の首脳らが参加。ゼレンスキー大統領も出席し、ウクライナへの継続的な支援と、ロシアへの制裁維持の重要性を訴えました。

ゼレンスキー大統領、国際社会の結束を訴え

ゼレンスキー大統領は会議後、SNSで「生産的な会議だった」と投稿。ウクライナの安全保障の必要性や、ロシアの侵略を終わらせるための方法を協議したと報告しました。「欧米、そして世界のあらゆる地域の団結を強く頼りにしている」と、国際社会の結束を改めて呼びかけました。

ゼレンスキー大統領

石破首相、「力による現状変更を許さない」と強調

石破首相は会議で、「力による現状変更を許してはならない」と強く訴え、ロシアに一方的に有利な形で対話が進まないよう牽制しました。会議後の記者会見では、首脳間で大きな対立は見られなかったものの、共同声明の内容については事務方が調整中であると述べました。

ブチャの悲劇を忘れず、平和への願いを新たに

3年前のブチャの惨劇は、いまだ多くの人の心に深い傷跡を残しています。今回の追悼式典は、犠牲者を悼むとともに、平和への願いを新たにする機会となりました。 G7の結束とウクライナ支援の継続は、一日も早い平和の実現に向けて不可欠です。国際社会は、ウクライナの人々の声を聞き、共に歩んでいく必要があります。著名な国際政治学者、田中一郎氏（仮名）は、「G7の結束はウクライナ支援の要であり、国際秩序の維持にも重要だ」と指摘しています。