将棋の藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、王座、王将、棋聖、22)とタイトル初挑戦の増田康宏八段(27)が激突する第50期棋王戦コナミグループ杯五番勝負第3局が3月2日、新潟市の「新潟グランドホテル」で対局を開始した。シリーズは藤井棋王が2連勝で防衛に“王手”をかけている。本局で藤井棋王が3連覇とタイトル戦100勝目を挙げるのか、増田八段が初白星を飾るのか。本局の先手は藤井棋王。
防衛3連覇を目指す藤井棋王に、タイトル初登場となった増田八段が挑戦する注目のシリーズ。3連覇を目指す藤井棋王は、本局を制して防衛した場合タイトル獲得数が27期気となり、谷川浩司十七世名人(62)に並ぶ歴代5位となる。さらに、2020年のタイトル初挑戦から99勝を挙げている藤井棋王は、本局の勝利で通算100期目の大台に乗せることとなる。
2月2日に高知市で行われた開幕局は、藤井棋王が先勝して好発進を遂げた。角換わりの一戦は、後手の増田八段が趣向を凝らした進行に。中盤は長い競り合いとなり、迫力のある主導権争いが繰り広げられたものの、藤井棋王が抜け出してからは一直線。手堅くまとめ切り、白星を手にした。
2月22日の第2局は、後手番の藤井棋王が力戦模様から雁木を志向。難しい中盤戦が繰り広げられた。終盤では増田八段が猛攻を仕掛けて藤井棋王に迫ったが、冷静な対応を見せて勝利を手にした。
数々の記録がかかる一局を藤井棋王が制するのか、白星のない増田八段が一矢報いるのか。注目の一戦から目が離せない。持ち時間は各4時間。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部