米の支援停止、戦場への影響は数週間後か それでも戦況には「痛手」


それでも同国が抱える現在の備蓄が不足し始めれば、他国が急いでその分を埋めようとしても影響は深刻なものになるという。

「欧州だけでは埋められない能力のギャップというものがある」と、この当局者は指摘した。

ある専門家によれば、影響が感じられるのは2~4カ月後となる。その間、欧州諸国からの支援に助けられる形でウクライナは当面戦闘を継続できるという。ただ米戦略国際問題研究所(CSIS)の上級顧問でこの戦争をつぶさに見てきたマーク・カンシアン氏は「影響は甚大だろう。壊滅的と言っていい」と断言する。

「補給が半減する場合、影響が現れるのは前線だ。彼らの前線は引き続き苦しい戦いを強いられ、やがて崩壊するだろう。ウクライナは不利な条件での(破滅的でさえある)和平調停を受け入れざるを得なくなる」(カンシアン氏)

一方で同氏はトランプ政権のウクライナ支援について、さらに多くの形態の援助が一時的に停止もしくは完全に打ち切られる恐れもあると警鐘を鳴らす。具体的には諜報(ちょうほう)の共有やウクライナ軍兵士の訓練などだ。

そうした事態を避ける方法もあるかもしれないが、その場合ウクライナのゼレンスキー大統領にとっては極めて屈辱的な展開が待ち受けるとカンシアン氏は示唆した。

米国のトランプ大統領が命じたウクライナ支援の一時停止は、同氏が先週認識したゼレンスキー氏の好ましくない振る舞いに対する直接の措置だという。ホワイトハウスの当局者が明らかにした。もしゼレンスキー氏がウクライナの戦争終結に向けて交渉に尽力する姿勢を改めて示すなら、停止は解除される可能性があると、この当局者は述べている。



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