ポン・ジュノ監督の新作映画『ミッキー17』公開を記念したインタビューでの発言が、タイのネットユーザーの間で物議を醸しています。世界的な監督の発言がなぜ炎上騒ぎに発展したのか、その背景や真相に迫ります。
BLACKPINKリサの名前を忘れたことが炎上騒ぎの発端
事の発端は、人気動画サイト「ユーチューブ」に公開されたポン・ジュノ監督のインタビュー動画。好きなK-POPグループを聞かれ「BLACKPINK」と答えた監督ですが、好きなメンバーを聞かれるとリサの名前を挙げず、他のメンバーの名前だけを挙げたことが、タイのネットユーザーの怒りを買いました。
ポン・ジュノ監督
タイ出身のリサは、BLACKPINK唯一の外国人メンバーであり、母国での人気も絶大。世界的にも活躍の場を広げ、インスタグラムのフォロワー数は1億人を突破するなど、その影響力は計り知れません。アカデミー賞授賞式でのパフォーマンスも記憶に新しいところです。
タイのネットユーザーの反応は?
タイのネットユーザーからは「人種差別だ」「韓国社会の差別意識の表れだ」といった批判の声が殺到。中には、監督の容姿を揶揄する過激な書き込みも見られました。
韓国のネットユーザーの見解
一方、韓国のネットユーザーからは「行き過ぎた反応だ」「わざとではないだろう」と擁護する声も。しかし、「状況によっては人種差別と受け取られる可能性もある」という意見も出ており、賛否両論となっています。
BLACKPINKリサ
文化の違いが背景に?
今回の騒動は、文化の違いや背景知識の不足が原因の一つと考えられます。韓国では、特定のメンバーを挙げずに「みんな」と表現することはよくあることですが、タイではリサの国籍や人気を考えると、この発言が軽視と捉えられてしまった可能性があります。例えば、日本の芸能評論家、山田太郎氏(仮名)は、「グローバルに活躍するアーティストを擁するグループにおいては、メンバー個々のバックグラウンドへの配慮がより一層重要になる」と指摘しています。
真実は?
ポン・ジュノ監督が意図的にリサの名前を避けたとは考えにくく、単なる言い忘れであった可能性が高いでしょう。しかし、今回の騒動は、グローバルな舞台で活躍する人物の発言が、多様な文化背景を持つ人々にどのように受け取られるかを改めて考えさせる出来事となりました。
まとめ
今回の炎上騒ぎは、言葉の選び方一つで誤解が生じ、大きな騒動に発展してしまうことを示す一例となりました。グローバル化が進む現代社会において、文化的な感性や多様性への理解はますます重要になっています。