ルパン三世の「とっつぁん」こと銭形警部。そのダンディなダミ声で、お茶の間を魅了した声優・納谷悟朗さん。声優以外にも俳優、ナレーター、舞台演出家とマルチな才能を発揮した彼の魅力に迫ります。アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の沖田艦長や、海外映画の吹き替えなど、数々の名キャラクターを演じた納谷さん。その声は、多くの人々の心に深く刻まれています。しかし、彼の魅力は声だけではありませんでした。今回は、妻である女優・火野カチ子さんへのインタビューを元に、舞台上での色気、女性にモテモテだったプレイボーイ時代、そして結婚に至るまでの秘話を紐解いていきます。
納谷悟朗、モテ男伝説
劇団テアトル・エコーで演出家兼俳優として活躍していた納谷さんは、舞台上での存在感と色気から、多くの女性を虜にしていました。まるで女性が磁石に引き寄せられるように、自然と周りに人が集まってくるほどのモテ男だったそうです。火野カチ子さんも、研究生として入団した当時から、舞台の主役を張る納谷さんに憧れの目を向けていました。
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当時を振り返り、火野さんは「彼は劇団のスターで、本当にモテていました。女性から言い寄られることも多かったようです」と語っています。まさに、プレイボーイの誉れ高い人物だったのです。
恋愛から結婚へ:プレイボーイの心を射止めた女性
火野さんへの想いは、憧れから次第に恋へと発展していきました。納谷さんもまた、入団当時から火野さんに目をつけていたようで、二人の距離は徐々に縮まっていきました。しかし、プレイボーイの納谷さんにとって、結婚は遠い未来の話。火野さんも、そのことは承知の上で交際をスタートさせました。
「付き合うことはいいけど、結婚は考えていない」というスタンスだった納谷さん。火野さんも「惚れ合っている間だけ一緒にいよう」と、割り切った関係を続けていました。約1年間の同棲生活を送っていましたが、それを知った火野さんの両親は大激怒。当時、お父様は心筋梗塞を患っていたこともあり、「結婚する気がないなら別れなさい」と迫られたのです。
その状況を納谷さんに伝えると、意外な言葉が返ってきました。「じゃあ、結婚しよう」。こうして、プレイボーイ納谷悟朗は、火野カチ子という女性によって人生の伴侶を得たのです。
結婚後の変化:愛妻家となった納谷悟朗
結婚後、納谷さんはプレイボーイ時代とは打って変わって、愛妻家へと変貌を遂げました。火野さんは「結婚してから浮気を疑ったことは一度もありません」と断言しています。
数々の名キャラクターを演じ、多くのファンを魅了した納谷悟朗さん。その声だけでなく、人間味あふれる生き様もまた、多くの人々に愛される理由の一つと言えるでしょう。渋い声の奥に隠された、プレイボーイ伝説と妻への深い愛情。声優・納谷悟朗の新たな一面を発見してみてはいかがでしょうか。