【脳梗塞の前兆】歯痛や肩こり、しゃっくりも?見逃しやすいサインを見つける方法

脳梗塞は、突然発症し、後遺症が残る可能性もある恐ろしい病気です。しかし、実は発症前に様々な前兆が現れることがあります。この記事では、見逃しやすい脳梗塞の前兆について、専門家の意見を交えながら分かりやすく解説します。早期発見、早期治療のためにも、ぜひご一読ください。

脳梗塞とは?

脳梗塞は、脳の血管が詰まることで、脳細胞に酸素や栄養が届かなくなり、脳機能が障害される病気です。脳卒中の一種であり、他に脳出血やくも膜下出血があります。発症すると、麻痺やしびれ、言語障害などの後遺症が残る可能性があり、迅速な対応が求められます。

見逃しやすい脳梗塞の前兆

脳梗塞の前兆は様々ですが、日常生活で起こりうる症状のため、見逃してしまうケースも多いです。代表的なものとしては、以下のようなものがあります。

歯の痛みや呂律が回らない

altalt片側の歯が痛む、呂律が回らない、笑った時に片側の口角が上がらないといった症状は、脳梗塞の前兆である可能性があります。 これらの症状に気づいたら、すぐに医療機関を受診しましょう。 訪問診療医として多くの脳梗塞患者を診てきた丸山潤医師も、「歯が痛くてしゃべりにくい、呂律が回らないなどの症状があれば、頭部MRI検査を受けた方が良い」と警鐘を鳴らしています。

肩こり

普段とは違う、強い肩こりや首の痛み、しびれを伴う肩こりも、脳梗塞の前兆の可能性があります。特に、急に首を動かした後に起こる、もみほぐしても治らない肩こりは要注意です。整形外科を受診し、原因を調べることが大切です。

しゃっくり

しゃっくりが一日以上続く場合も、脳梗塞の前兆の可能性があります。脳の延髄という場所で脳梗塞が起こると、しゃっくりが止まらなくなることがあります。延髄は呼吸や心拍を調整する重要な部位なので、すぐに医療機関を受診しましょう。

その他の前兆

その他にも、耳鳴り、めまい、急な視力低下、激しい頭痛、手足のしびれや麻痺、言葉が出にくい、ろれつが回らないなどの症状が現れることがあります。 これらの症状は、他の病気でも起こりうるため、自己判断は危険です。少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関に相談しましょう。

脳梗塞のセルフチェック「FASTテスト」

脳梗塞の疑いがあるかどうかを簡単にセルフチェックできる方法として、「FASTテスト」があります。

  • F (Face:顔):にっこり笑ってみて、顔の左右に違いがないか、片方の口角が下がったりしていないかを確認します。
  • A (Arm:腕):両腕を手のひらを上にして同時に真っすぐ上げて、片方が下がったりしていないかを確認します。
  • S (Speech:言葉):簡単な文章を言ってみて、呂律が回っているか、言葉が理解できるか、言葉が出てこないことはないかを確認します。「パタカラ」などの発音がスムーズにできるかもチェックポイントです。
  • T (Time:時間):上記のいずれかに当てはまる場合は、すぐに救急車を呼びましょう。時間との勝負です。

脳梗塞の予防

脳梗塞の予防には、生活習慣病の予防と管理が重要です。高血圧、脂質異常症、糖尿病などは、動脈硬化を促進し、脳梗塞のリスクを高めます。バランスの良い食事、適度な運動、禁煙などを心がけ、健康的な生活を送りましょう。 また、虫歯の治療も重要です。虫歯を放置すると、口腔内の細菌が血管に入り込み、炎症を起こし、動脈硬化を促進する可能性があります。 定期的な健康診断も重要です。特に、家族に脳梗塞や心筋梗塞の既往歴がある人は、定期的に検査を受け、早期発見、早期治療に努めましょう。

まとめ

脳梗塞は、早期発見、早期治療が非常に重要です。この記事でご紹介した前兆を参考に、普段と違う体の変化に気を配り、少しでも異変を感じたら、ためらわずに医療機関を受診しましょう。 健康は日々の積み重ねです。この記事が、皆様の健康管理の一助となれば幸いです。