今年立党70年を迎える自民党は9日、東京都内で第92回党大会を開いた。
石破茂首相は総裁演説で、民主党に政権を奪われた3年3カ月の年月を回顧しながら「もう1度、あの時の謙虚さを取り戻したい」と出席者に訴えた。
首相は、野党時代に党政調会長を務めたことに触れながら「私たちは(民主党政権の)3年3カ月の間、自民党はどうあるべきか徹底的に話し合った」とした上で「勇気を持って真実を語る政党でありたい。あらゆる組織の声に耳を傾け、協議して決断する。国会を公正に運営する政党でありたい…。こうした誓いに基づき、再び政権を託していただいた。もう1度、あの時の謙虚さを取り戻したい」と、昨今の党を取り巻く厳しい状況を踏まえて語った。
その上で「国民のみなさまは確かに政治を信じていない。(一方で)我々は国民を信じているだろうか。どうせ、分かりはしないとは思っていないだろうか」と出席者をいさめるように口にした。
「もう1度、主権者である国民のみなさんの声に謙虚でありたいと思っている」とも訴えた。