[11日 ロイター] – ウクライナは11日未明、ロシアの首都モスクワに対し過去最大規模のドローン(無人機)攻撃を実施した。1人が死亡、少なくとも3人が負傷した。火災が発生したほか、モスクワの4空港全てで離発着が停止された。
ロシア国防省は、ウクライナのドローン337機を撃墜し、91機はモスクワ州上空で撃墜したと発表した。126機はウクライナ軍が後退しているクルスク州上空で撃墜されたという。
モスクワ州知事はテレグラムに、午前4時にモスクワ市とモスクワ州に対して大規模なドローン攻撃が始まったと投稿。少なくとも7軒の集合住宅が破壊され、住民が避難したほか、1人が死亡、3人が負傷したと明らかにした。
ロシアの航空当局によると、安全確保のためモスクワの4空港全てで航空機の離発着が停止された。モスクワの東にあるヤロスラブリとニジニノヴゴロドの2つの空港も閉鎖された。
モスクワのソビャニン市長は、ラッシュアワーの時間帯にテレグラムに投稿し、防空部隊が現在もモスクワへの攻撃を撃退していると説明。「最も大規模な攻撃は撃退された」と述べた。
モスクワではパニックの兆しはなく、モスクワ中心部では通勤者が通常通り仕事に出かけた。
ロシア治安当局に近い独立系メディア、バザなどはテレグラムで、モスクワ周辺で住宅火災が起きている動画を投稿した。
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