安倍晋三首相(自民党総裁)は11日、官邸で開かれた全国都道府県知事会議で、党の改憲4項目に盛り込まれている合区解消に関し「わが国の地方自治は、地方自治を保障した憲法の下で大きく発展してきた」とした上で「全国知事会で熱心に憲法改正について、議論し、検討いただいていることに対し、心から敬意を表したい」と述べた。宮城県の村井嘉浩知事の質問に答えた。
村井氏は「そもそも合区解消の根底には、現行憲法では地方自治の規定がわずかしかなく、あまりに抽象的であることだ。全国知事会はより具体的に規定すべきとの決議をとりまとめている」と指摘した。「内閣としても国家の最高法規である憲法をわれわれの主張を取り入れた形で改正し、こうした理念をしっかり具現化してほしい」とも述べた。