夫婦別姓、あなたは賛成?反対?それとも…? 今、国会では選択的夫婦別姓制度をめぐり、様々な議論が交わされています。制度導入への期待が高まる一方で、慎重な意見も根強く、各党の思惑も複雑に絡み合っています。この記事では、選択的夫婦別姓制度をめぐる最新の動向、そして今後の展望についてわかりやすく解説します。
選択的夫婦別姓制度導入、国民の関心は?
そもそも、国民は選択的夫婦別姓制度についてどれほど関心を持っているのでしょうか? 新聞やテレビの世論調査によると、制度導入の賛否よりも「旧姓の通称使用拡大」を支持する人が約半数を占めているようです。政治部野党キャップのA氏も「国民的な関心は決して高いとは言えない」と指摘しています。永田町でも「今、優先すべき議論なのか?」という声が上がっているようです。
国会議事堂
立憲民主党、公明党への接近で活路を見出す?
そんな中、立憲民主党の野田佳彦代表は選択的夫婦別姓制度導入に積極的な姿勢を見せています。野田氏は2002年の民主党代表選で、既にこの制度を公約に掲げていました。そして今、制度導入に慎重な自民党とは一線を画し、比較的柔軟な姿勢を示す公明党への接近を図っているようです。「公明党を含め、与党側の多くの方々にもご賛同いただけるようにしたい。自民党の中にも賛成論者はたくさんいる」と野田氏は発言しており、公明党との連携を模索している様子が伺えます。
子の姓、どう決める? 議論の焦点は…
選択的夫婦別姓制度導入の議論は、そもそも、制度導入によって不都合が生じる人の救済を目的としていました。しかし、現在では「別姓を選択した夫婦の子の姓をどう決めるか」という点が最大の焦点となっています。与野党ともに、本質的な議論を後回しにしてきた結果と言えるでしょう。 過去の立憲民主党の民法改正案では、「父母で子の姓を決めかねる場合は家庭裁判所で審判できる」としていましたが、家裁の判断基準や判断能力への疑問は解消されていません。 料理研究家のB氏は「レシピを考えるように、もっと丁寧に制度設計を行うべき」と指摘しています。
各党の立場は?
国民民主党は、かつては制度導入に前向きでしたが、現在は沈黙を守っています。支持率上昇に伴い、夏の参院選に向けて自民党支持層を取り込みたい思惑があるようです。支持母体の連合は制度導入を望んでいますが、党幹部は「立憲民主党に近づく理由はない」と明言しています。 一方、日本維新の会は、旧姓使用に法的効力を与えるという現実的な解決策を提案し、自民党と歩調を合わせています。党幹部は「立憲民主党との共闘はあり得ない」と断言しています。 政治評論家のC氏は「各党の思惑が複雑に絡み合い、今後の展開は予断を許さない」と分析しています。
選択的夫婦別姓、今後の行方は?
選択的夫婦別姓制度をめぐる議論は、各党の思惑が複雑に絡み合い、予断を許さない状況です。制度導入の実現に向けては、国民的な議論の深まりと、与野党の建設的な協議が不可欠と言えるでしょう。 今後、この制度がどのように進展していくのか、引き続き注目していく必要があります。