ロシアのウシャコフ大統領補佐官は13日、30日間の即時停戦をロシアに提案するとした米国とウクライナの合意について、ロシアの目標は「長期的な平和」だとし、短期停戦案に関して「誰も必要としていない」と否定的な考えを示した。国営テレビでの発言を露主要メディアが伝えた。
ウシャコフ氏は、12日に電話会談したウォルツ米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)に同様の立場を伝達したと説明。短期停戦はウクライナに戦力再建の「休息期間」を与えるだけだとの見方も伝えたという。
ウシャコフ氏は、問題解決にはウクライナの中立化・非軍事化など「危機の根本原因の除去」が不可欠だとし、短期停戦には応じないとしてきたプーチン露大統領の立場を改めて強調した形だ。(小野田雄一)