【上海共同】2023年8月に中国へ一時帰国後に消息不明となっていた神戸学院大(神戸市)の胡士雲教授が1月24日に日本に戻っていたことが14日、大学への取材で分かった。中国当局にスパイ容疑で拘束された可能性が指摘されていたが、大学は消息不明の理由を把握できていないとしている。
【写真】中国政府に逆らうと「無理やり注射され、ゾンビのようにされた」 仕事奪われ強制入院、命からがら「自由の国」日本へ…でも待っていたのは「入管の壁」 24年
日中関係に詳しい専門家は、胡氏が中国で拘束されていた可能性を指摘した上で「日本に戻った1月は日中政府間レベルで関係改善のムードがあり、影響したのではないか」と指摘した。
胡氏は中国へ研究活動で一時帰国後、23年9月下旬に家族が大学に「病気で戻れない」と連絡。10月、音信不通になっていると知らせていた。