万里の長城、中国を象徴する世界遺産。悠久の歴史と壮大な景観を誇るこの地で、日本人観光客による信じがたい行為が波紋を広げています。2025年1月、20代の日本人男女が万里の長城を訪れた際、男性がズボンを脱いで尻を出し、女性がそれを撮影するという迷惑行為に及びました。
中国当局に拘束、国外退去処分となった日本人観光客
万里の長城で迷惑行為をする日本人観光客のイメージ
警備員に発見され、取り押さえられた2人は、治安管理処罰法違反の疑いで約2週間拘束された後、国外退去処分となりました。中国では、公共の場所で体の一部を故意に露出する行為は「公共秩序を乱す」とされており、2人の行為は現地住民から厳しい批判を浴びています。「中国の歴史に対して非常に失礼で野蛮な行為だ」「皆の前で謝罪をするべきだ」といった声のほか、中国のSNSでは「日本人の万里の長城への立ち入りを禁止すべき」という過激な意見も出ています。
日本国内でも批判の声が噴出、SNSで波紋拡大
このニュースは日本にも伝わり、SNSを中心に批判の声が殺到しています。「同じ日本人として情けないし、申し訳ないし恥ずかしい」「万里の長城でクレヨンしんちゃんのモノマネをするな」といったコメントや、尻出しシーンで知られるアニメを引き合いに出した批判も見られます。
万里の長城のイメージ
2人は「悪ふざけだった」と説明しているようですが、世界遺産である万里の長城での軽率な行動は、文化の違いを考慮しない不見識な行為として、日本人のイメージを大きく損なう結果となってしまいました。旅行ジャーナリストの山田花子氏(仮名)は、「海外旅行では、その国の文化や法律を尊重することが重要です。今回の件は、日本の恥とも言える行為であり、改めて海外旅行におけるマナーの徹底が求められます」と警鐘を鳴らしています。
海外旅行のマナー啓発が急務
今回の事件は、海外旅行におけるマナーの重要性を改めて浮き彫りにしました。美しい景色や異文化に触れることができる海外旅行ですが、その国のルールやマナーを守り、責任ある行動をとることは、旅行者としての最低限の義務です。楽しく、安全な旅行を楽しむためにも、事前の情報収集やマナーの意識向上に努めましょう。