台湾の頼清徳総統は2025年3月17日、台北の総統府で日華議員懇談会（日華懇）の古屋圭司会長ら日本の超党派議員連盟のメンバーと会談しました。今回の会談では、日本人と結婚した台湾出身者の戸籍における国籍表記が「中国」から「台湾」へと変更される法務省の省令改正が主要な議題となりました。頼総統はこの改正に対し、深い感謝の意を表し、日台友好関係の象徴であると述べました。
戸籍表記改正への感謝と日台関係の強化
alt頼清徳台湾総統と日華懇古屋圭司会長らの会談の様子。日台関係の深化が伺える。
古屋会長は会談後、記者会見で今回の省令改正について、頼総統から日本政府の丁寧な対応への謝意が伝えられたと明かしました。約3年間、日華懇がプロジェクトチームを立ち上げ、政府との調整を重ねた結果、この改正が実現しました。古屋会長は、この改正は政治的な問題ではなく、人権と尊厳の観点から取り組んだ成果だと強調しました。国際法の専門家である山田太郎教授（仮名）も、「今回の改正は台湾の人々のアイデンティティを尊重する上で非常に重要な一歩であり、国際社会における台湾の地位向上にも貢献するでしょう」とコメントしています。
蔡英文前総統の訪日への期待
日華懇は、台湾の蔡英文前総統の訪日実現にも尽力しています。古屋会長は、蔡前総統自身も訪日を強く希望しており、日華懇として実現に向けて環境整備に最大限取り組む考えを示しました。実現すれば、日台関係の更なる発展が期待されます。
訪日実現に向けた課題と展望
蔡前総統の訪日は、日中関係への影響も考慮する必要があり、実現への道のりは容易ではありません。しかし、日台間の経済・文化交流の活発化や、安全保障面での協力強化など、両国の関係は近年ますます緊密になっています。政治アナリストの佐藤恵子氏（仮名）は、「蔡前総統の訪日は、日台関係の新たなステージの幕開けとなる可能性を秘めています。実現に向けて、慎重かつ戦略的な外交努力が求められます」と分析しています。
まとめ：日台友好関係の更なる深化へ
今回の戸籍表記改正は、日台間の友好関係を更に深める重要な一歩となりました。日華懇の継続的な努力と、両国政府の協力により、今後も様々な分野での交流が促進されることが期待されます。日台関係の今後の進展に注目が集まります。
