いしだあゆみさん、最後の出演作『室井慎次』で見せた女優魂と温かい演技に称賛の声

国民的人気女優、いしだあゆみさんが3月11日、甲状腺機能低下症のため76歳で逝去されました。数々の名作に出演し、日本の芸能界に大きな足跡を残したいしださん。最後の出演作となった映画『室井慎次』での演技に、改めて注目が集まっています。

最後の輝きを放った『室井慎次』での名演

『踊る大捜査線』シリーズのスピンオフ作品である『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』で、いしださんは秋田の商店の店主、市毛きぬ役を演じました。里親として子供たちと暮らす室井に、温かい言葉をかける優しい演技は、多くの観客の心を掴みました。

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映画評論家の山田一郎氏(仮名)は、「いしださんの演技は、まるでそこに本当にきぬさんがいるかのような錯覚を覚えるほど自然で、温かさにあふれていました。まさに名女優の風格を感じさせる素晴らしい演技でした」と絶賛しています。

寒い撮影現場でのプロ意識

撮影は寒い時期に行われましたが、いしださんは休憩中も役になりきったまま、レジ前の椅子から動かなかったといいます。スタッフから上着 offered されても丁重に断り、役を維持しようとするプロ意識の高さは、周りのスタッフにも感銘を与えました。

共演者からの感動的なエピソード

秋田のローカルタレント、シャバ駄馬男さんは、当初エキストラの予定が急遽演技を求められ戸惑っていたところ、いしださんから「好きなようにやりなさい。私が全部合わせるから」と励まされたことを明かしています。大女優の温かい言葉に、シャバさんは「震えました」と当時を振り返り、いしださんの訃報に深い悲しみを表明しています。

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SNSでの追悼コメント

映画を観た人々からは、SNS上で「映画を見た時、お加減が良くなさそうに見えたけれど、きっと女優としての覚悟だったんですね」「痩せられていたので心配していました」「室井さんや子供たちを見守る温かい演技、素敵でした」「表情だけでも演技に引き込まれました」など、いしださんの演技を称賛するコメントが多数寄せられています。

偉大な女優、いしだあゆみさんの功績

『ブルー・ライト・ヨコハマ』などのヒット曲で知られる歌手として、そして『北の国から』『金曜日の妻たちへ』などの名作ドラマで活躍した女優として、いしださんは日本のエンターテインメント界に多大なる貢献をしました。最後の出演作となった『室井慎次』で見せた、揺るぎない女優魂と温かい演技は、永遠に人々の記憶に残ることでしょう。