農林水産被害2544億円 台風19号、38都府県集計


 農林水産省は12日、台風19号などの農林水産関係の被害額が、午前7時の時点で2544億4千万円に上ったと発表した。台風21号や低気圧による影響も含めている。38都府県の報告から集計し、11日時点より33億円増えた。

 内訳は、イネやイチゴなどの農作物が135億円、ため池の決壊など農業用施設の損壊が1060億円。林道の寸断など林野関係が656億円、水産関係が115億円だった。

 千曲(ちくま)川の堤防が決壊した長野ではリンゴが冠水する被害が大きく、農水省は植え替えに伴って収入が途絶える果樹農家への支援を手厚くする。農業用機械の導入についても、補助率を引き上げる。

 8月以降の前線に伴う大雨や台風10号、13号、15号、17号による被害も加えた総額は12日午前7時の時点で3408億円に上った。



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