韓国の国家総負債、GDPの2.5倍超えの6200兆ウォンに到達!家計債務は世界2位

韓国の国家総負債(家計、企業、政府の負債合計)が、国内総生産(GDP)の2.5倍を超える6200兆ウォンに達したことが、国際決済銀行(BIS)の資料で明らかになりました。これは、経済の健全性に対する懸念を高める深刻な数値です。本記事では、韓国の国家総負債の実態と、その背景にある要因について詳しく解説します。

韓国の国家総負債、驚きの規模

BISの資料によると、2024年7-9月期末の韓国の国家総負債は6222兆ウォン(約632兆円)に達しました。前年同期比で4.1%、前期比で0.9%の増加となっており、その規模の大きさが際立っています。

韓国ウォン紙幣韓国ウォン紙幣

負債の内訳:企業、家計、政府

国家総負債の内訳を見てみると、企業負債が2798兆ウォン、家計負債が2283兆ウォン、政府負債が1141兆ウォンとなっています。家計負債の高さは、韓国経済における大きな課題と言えるでしょう。

増加率の高い政府負債

部門別の増加率を見ると、政府負債の伸びが最も顕著です。2023年7-9月期末から2024年7-9月期末にかけて、政府負債は約120兆ウォン(11.8%)増加しました。これは、コロナ禍からの経済回復策や社会福祉支出の拡大などが影響していると考えられます。 食料品価格の高騰も家計への負担を増大させている一因でしょう。有名料理研究家のキム・ヨンジャ氏も「近年の物価上昇は、家計のやりくりに大きな影を落としている」と指摘しています。

韓国料理韓国料理

世界的に見ても高い家計負債比率

国際金融協会(IIF)の報告書によると、2023年10-12月期基準の韓国の対GDP比家計負債比率は91.7%で、調査対象38カ国中2位でした。1位はカナダ(100.6%)ですが、韓国の家計負債比率の高さが浮き彫りとなっています。

下落傾向にある総負債比率

一方、対GDP比総負債比率は247.2%と、2021年4-6月期末以降で最も低い水準を記録しました。これは、名目GDPの成長が負債の増加を上回ったためと考えられます。

企業・家計負債比率も低下傾向

対GDP比企業負債比率、家計負債比率も低下傾向にあります。特に家計負債比率は、2020年1-3月期末以来の最低値を記録しました。政府の金融政策や家計の債務削減努力などが功を奏している可能性があります。経済アナリストのパク・スンチョル氏は「政府の政策効果に加え、消費者の節約志向の高まりも家計負債比率の低下に寄与している」と分析しています。

韓国の街並み韓国の街並み

今後の課題と展望

韓国経済は、高水準の国家総負債を抱えながらも、GDP比では改善傾向を見せています。しかし、世界経済の不確実性や金利上昇リスクなどを考慮すると、予断を許さない状況です。 今後、持続的な経済成長と健全な財政運営を両立させることが、韓国経済にとって重要な課題となるでしょう。

jp24h.comで最新情報を入手

韓国経済の動向やその他の最新ニュースについては、jp24h.comで随時更新しています。ぜひご覧ください。