兵庫県宝塚市は13日、バブル崩壊の影響で就職難だった30代後半~40代前半の「就職氷河期世代」を対象に正規職員採用試験を実施した結果、1600人以上の受験者の中から4人を合格にしたと発表した。来年1月からの採用となる。
同市では当初3人を募集したが、9月の1次試験に1635人が受験し、競争率は545倍に達した。10月の2次試験で20人まで絞り、今月に入って最終面接を実施。評価の結果、上位4人の成績がほぼ同じだったため、当初より1人多い合格になったという。
市人材育成課は「厳しい試験を通った4人だけに、これまでの経験をいかして市の仕事に頑張って取り組んでほしい」と話した。
同市が氷河期世代を対象に職員を募集したのをきっかけに、隣接の兵庫県三田市や和歌山県などでも同様の募集を始めるなど全国に広がりを見せている。