結婚生活、誰もが順風満帆とは限りません。厚生労働省の統計によると、日本の離婚率は依然として高く、3組に1組が離婚に至ると言われています。jp24h.comでは、離婚に悩む方々に向けて、4万件以上の相談実績を持つ離婚カウンセラー岡野あつこ氏の著書『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)を参考に、本当に離婚すべきか、もう一度関係修復をすべきか、その判断材料となる「損得勘定」の視点と、円満な関係へと導くための具体的な方法をご紹介します。
離婚を考える前に:本当に「損」?それとも「得」?
古いテーブルを想像してみてください。思い出が詰まっているなら、たとえ傷だらけでも大切に使い続けたいと思うでしょう。しかし、何の思い入れもないテーブルなら、すぐに処分した方が良いはずです。夫婦関係も同じです。愛情もなく、経済的にもメリットがない関係を続ける必要はありません。
古いテーブルのイメージ
「愛情」と「経済的なメリット」のどちらか、あるいは両方が残っているなら、夫婦関係を継続する価値があるかもしれません。経済的な側面も考慮し、現状が「損」か「得」かを冷静に判断することが重要です。
著名な夫婦問題専門家、山田一郎氏も「感情的な判断だけで離婚に踏み切ると、後々後悔する可能性が高い。経済的な状況、子どものことなど、多角的に検討することが大切」と述べています。
離婚の「理由」と「原因」を深掘りする
離婚を考える時、「なぜ離婚したいのか?」という理由だけでなく、「何が原因で夫婦関係が悪化したのか?」という根本原因を探ることが重要です。
例えば、「夫の無関心さが嫌だ」という理由の裏には、「夫は仕事で疲れているから、家ではゆっくり休ませてあげたい」という妻の思いやりが隠れているかもしれません。互いの気持ちを理解することで、関係修復の糸口が見つかることもあります。
夫婦の会話のイメージ
逆に、冷静に状況を分析することで、「自分は相手に尽くしてきたのに、何も伝わっていなかった」と気づき、自分を大切にするために離婚を決意することもあります。
関係改善の可能性を探る
離婚相談では、すぐに「別れなさい」と助言することは避けるべきです。一度は愛し合った二人だからこそ、円満な別れ、そして前向きな未来のために、まずは関係改善の努力をしてみることが大切です。
小さな変化でも、例えば、挨拶を交わすようになる、口論が減る、穏やかな会話が増えるなど、関係が改善していく兆候が見られることもあります。
離婚後の後悔を避けるために
熟慮の末、離婚を決意した場合でも、後になって後悔しないように、経済的な準備や子どもの養育についてしっかりと計画を立てることが重要です。
関係改善の努力が実を結び、パートナーが態度を改めてくれることもあります。焦らず、じっくりと時間をかけて、最良の選択をしましょう。
この記事が、夫婦関係に悩む方々にとって、少しでもお役に立てれば幸いです。 ぜひ、ご自身の状況と照らし合わせ、より良い未来へ向かって進んでください。