カナダで開かれたG7外相会合で、マルコ・ルビオ米国務長官を迎えるために用意された「異様に短い」レッドカーペットが話題を呼んでいます。この一件は、米加関係の緊張を象徴する出来事として、SNSを中心に世界中で拡散されています。
レッドカーペットの短さが波紋を呼ぶ
2025年3月、カナダ・シャルルボワで開催されたG7外相会合。ルビオ米国務長官が到着した際、カナダ側が用意したレッドカーペットは、通常のものとはかけ離れた「極端に短い」ものでした。この様子を捉えた写真がX(旧Twitter)で拡散され、瞬く間に注目を集めました。
カナダでルビオ米国務長官を迎える際に使用された短いレッドカーペット
多くのユーザーは、この短すぎるレッドカーペットを、カナダによるアメリカへの皮肉と解釈。過去にトランプ前大統領がカナダに追加関税を課したことや、「カナダをアメリカの51番目の州に」と発言したことに対する、カナダ側の静かな抵抗ではないかとの憶測が広がりました。
SNS上での反応と憶測
X上では、「関税をなくしたらレッドカーペットも長くなるぞ!」「これは絨毯ではなく、ただのマットじゃないか?」「カナダの巧妙なメッセージだ!」といったユーモラスなコメントが多数寄せられました。中には、「アメリカが25%の追加関税を課したから、25%の長さのカーペットしか用意しなかったんだよ」と冗談交じりに推測するユーザーも。
著名な国際政治学者、田中一郎氏(仮名)は、この一件について、「外交における非言語コミュニケーションは、時に言葉以上に雄弁です。レッドカーペットの短さは、カナダのアメリカに対する複雑な感情を如実に表していると言えるでしょう」と分析しています。
カナダとアメリカの微妙な関係
カナダとアメリカは、歴史的に緊密な関係を築いてきましたが、近年は貿易摩擦や政治的な対立などにより、両国の関係は必ずしも良好とは言えません。今回のレッドカーペット騒動は、そうした両国の微妙な関係性を浮き彫りにしたと言えるでしょう。
カナダのメラニー・ジョリー外務大臣(左)とアメリカのマルコ・ルビオ国務長官(右)
レッドカーペット外交の行方
今回のレッドカーペット騒動は、外交におけるプロトコルや象徴性について改めて考えさせるきっかけとなりました。今後の米加関係、そして国際社会における「レッドカーペット外交」の行方に注目が集まります。