霞が関で話題沸騰中の外務省次期次官レース。1月に船越健裕氏が新次官に就任したばかりですが、早くも後継者争いが水面下で繰り広げられています。今回は、文藝春秋の「霞が関コンフィデンシャル」を参考に、その熾烈なレースの様相と、日米首脳会談で活躍したキーパーソンに迫ります。
日米首脳会談を支えた「勉強会」
2月のドナルド・トランプ大統領との日米首脳会談。成功の裏には、霞が関を挙げた徹底的な準備がありました。外務省はもちろん、内閣官房、財務省、経産省など、関係省庁が総動員された「勉強会」が休日返上で開催されたのです。
日米首脳会談の資料
想定問答集、チャート、過去の首脳会談の事例集など、膨大な資料が準備され、貿易摩擦問題対策として各国の選挙制度一覧まで用意されたというから驚きです。各省庁の次官、局長、審議官級によるレクチャーも行われ、首脳会談に向けた万全の体制が整えられました。
頭角を現す「蘊蓄の鯰」こと鯰博行氏
この勉強会で特に注目を集めたのが、外務審議官(政務)に就任したばかりの鯰博行氏。立教英国学院高から東大に進学、国連日本政府代表部大使、国際法局長、アジア大洋州局長など、輝かしい経歴を持つエリート外交官です。「蘊蓄の鯰」の異名を持つほどの博識で知られ、そのブリーフィングは外交が不得手とされる石破首相を唸らせました。
日米首脳会談の成功は、鯰氏の貢献なくしては語れません。首相周辺からは「トランプ氏に一歩も引けを取らなかった」との声も聞かれ、鯰氏の評価はうなぎ登り。次期次官の最有力候補として、その動向にますます注目が集まっています。
外務省次官レースの行方は?
鯰氏以外にも、次官候補として名前が挙がる人物は複数存在します。今後の外交課題や省内力学、そして首相の意向など、様々な要素が絡み合い、レースの行方は混沌としています。今後の展開から目が離せません。
まとめ:外務省の未来を担うのは誰か
日米首脳会談の成功を支えた鯰博行氏。その活躍は、外務省次官レースに大きな影響を与えることは間違いありません。「蘊蓄の鯰」の異名を持つ彼の今後の動向、そして外務省の未来を担うのは一体誰なのか、引き続き注目していきましょう。