「横文字ならべて説明したふり」大空幸星氏 Z世代候補の「イシュー化すると進まない」論法に“彷彿”指摘相次いだ「炎上政治家」の名前


【写真】大空幸星氏の“論点ずらし”が彷彿させる「炎上政治家」

 19日夜、東京青年会議所が主催する衆院選東京15区の候補者討論会には、共産党の小堤東(あづま)氏、無所属の須藤元気氏、立憲民主党の酒井菜摘氏、自民党の大空幸星(おおぞら・こうき)氏、無所属の金澤結衣氏の5人の候補者が出席した。

 この討論会では、最終盤に候補者が他の候補者に最後に聞きたいことを質問する場面があり、そこで大空氏が酒井氏の質問に回答した内容に対し、インターネット上でツッコミが相次いでいる。

 大空氏は現在25歳。今回の衆院選において、全国最年少の候補者として話題になった。誰でも無料、匿名で利用可能なチャット相談窓口を運営するNPO法人「あなたのいばしょ」を設立し、理事長を務め、2021年には「ユーキャン新語・流行語大賞」で「Z世代」が入賞した際に、若者代表としてスピーチをおこなった。

 一方の酒井氏は元看護師で、東京都の江東区議2期めに江東区長選に立候補するも落選。2024年4月の衆院補選東京15区で当選した前職だ。

 酒井氏は、大空氏に対して「選択的夫婦別姓と同性婚」への意見を尋ねた。というのも、酒井氏が指摘するには、各メディアの候補者調査などで揃って、大空氏が「選択的夫婦別姓と同性婚」への意見に無回答だったからだという。

 そこで「本当に残念。そう(回答しないこと)しないと勝てないというふうに思っているのか、本当にそれを回答しないままで誠実だと思っていらっしゃるのか、お聞きしたいです」と、酒井氏は大空氏に尋ねた。

 これに対して、大空氏は「まさに政治家の発想だと思いました。理想主義より現実主義。イシュー化することによって、進められないという問題もあると思います。以上」とだけ述べ、自身の意見について、やはり回答せず。

 その後も、酒井氏が「現実を見て(選挙)戦略的にそのようにしているということですか?」と聞くと、大空氏は「イシュー化して、さまざまな意見が乱立することによって、本来進むべきものも進まないということもあるというふうに思います」と答えるのみだった。

 このようなやり取りが伝わると、X上では大空氏に対するツッコミが続出している。

《何か石丸の論点すり替えに似てるな》

《この人、「石丸」か? それっぽい横文字ならべて説明してるふり 論点ずらし 勝手に自分から議論をうちきる「以上です」》

《それで大空の意見は結局なんなの!?!? 結局どうしようとしているの》

《こういう何言ってんだかさっぱり分からないのに言ってやったぜ、みたいな人政治家に向いてない。イシュー化しなかったら進まない、の間違いじゃないの?》

 大空氏が発した「イシュー化」という言葉への違和感と、前安芸高田市長の石丸伸二氏を彷彿とさせるという声が多く見られている。

 政治担当記者がこう話す。

「ビジネス書『イシューからはじめよ』(安宅和人著)がロングセラーになるなど人口に膾炙しつつある『イシュー』とは、“本質に関わる決着がついていない問題”という意味で使われることが多いです。そのため、大空氏が“イシュー化”を否定することに違和感を覚える声が多いのは当然でしょう」

 石丸伸二氏といえば、7月の都知事選開票後に出演した「開票速報番組」で、社会学者の古市憲寿氏や元乃木坂46の山崎怜奈に厳しい態度を見せたことで激しい批判を浴びた。

「石丸氏の高圧的な態度には『パワハラ上司みたい』という声が多くあがり、さらに古市氏、山崎さんの質問にほとんど答えなかった“論点ずらし”も非難され、大炎上しました。結果、ネット上で『石丸構文』という言葉が拡散しました。ネットユーザーにとって、大空氏の発言は石丸氏を彷彿とさせたのでしょう」(同前)

“江東区から未来を拓く”を掲げている大空氏だが、そもそもイシューから逃げて政治家は務まるのかーー。



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