モルディブの輝く海、初めての海外旅行、感動的な映画…誰かに話したい素敵な経験、誰しも持っているはずです。でも、せっかくの話題も、会話泥棒に奪われてしまうと、せっかくの感動も台無しになってしまいますよね。今回は、ベストセラー『QUEST「質問」の哲学』を参考に、会話の達人になるための秘訣、特に「聞き上手」になるためのポイントをご紹介いたします。
会話泥棒にご用心!
せっかくの旅行話を始めた途端、「私も行ったわよ!もっとすごい場所に行ったけど…」と、自分の話にすり替えてしまう人、いませんか? あるいは、せっかくの悩み相談も、「そんなのたいしたことないわ。私の場合は…」と、マウントを取られてしまうことも。実はこうした「会話泥棒」の行動は、悪意からではなく、共感しようとする善意から生まれることが多いのです。
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旅行の話で盛り上がりたい、相手の気持ちに寄り添いたい…そんな思いから、つい自分の経験談を話したくなってしまうのです。しかし、それは往々にして逆効果。せっかくの会話の機会を逃し、相手をがっかりさせてしまうかもしれません。コミュニケーションのプロ、山田花子さん(仮名)は、「共感したい気持ちは大切ですが、まずは相手の話をじっくり聞くことが重要です」と指摘します。
反射的な「私も!」はNG
私たちは、ついつい会話に反射的に反応してしまいがちです。相手の話にすぐにアドバイスをしたくなったり、似たような自分の経験を話したくなったり…。しかし、それは本当に相手のためになっているのでしょうか? 実は、自分の話に意識が集中しすぎて、相手の気持ちを見失っていることが多いのです。
真の共感は、相手の立場に立って、相手の言葉に耳を傾けることから始まります。反射的に「私も!」と言う前に、一呼吸置いて、相手の話をじっくり聞いてみましょう。 有名な心理カウンセラー、佐藤一郎さん(仮名)は、「相手の話にしっかりと耳を傾けることで、信頼関係が築かれ、より深いコミュニケーションが可能になります」と述べています。
聞き上手になるための3つのステップ
- 相手の言葉に集中する: 相手の言葉だけでなく、表情や声のトーンにも注意を払い、相手の気持ちを理解しようと努めましょう。
- 適度な相槌を打つ: 「うんうん」「へえ〜」など、相手に興味を持っていることを伝える相槌を打ちましょう。ただし、過剰な相槌は逆効果になる場合もあるので注意が必要です。
- 質問をする: 相手の話を深掘りするような質問をしてみましょう。「もっと詳しく教えて」「どうしてそう思ったの?」など、相手がさらに話したくなるような質問を心がけましょう。
会話はキャッチボール
会話はキャッチボールのようなもの。相手の話を受け止め、自分の言葉を返すことで、コミュニケーションが深まっていきます。聞き上手になることで、良好な人間関係を築き、人生をより豊かに彩ることができるでしょう。ぜひ、今日から実践してみてくださいね。