丸亀製麺やコナズ珈琲の成功で勢いに乗るトリドールホールディングス。しかし、同社が手掛けるラーメンチェーン「ずんどう屋」は苦戦を強いられています。今回は、ずんどう屋の現状と今後の展望について、独自の視点で深く掘り下げていきます。
トリドール傘下、積極出店も苦戦するずんどう屋
姫路発祥の人気ラーメンチェーン「ずんどう屋」は、2017年にトリドールホールディングス傘下に入りました。コロナ禍を経て、2022年以降積極的な出店を続け、現在103店舗を展開。そのうち52店舗は2022年以降にオープンした新規店舗です。しかし、2025年3月期第3四半期の営業利益は前年同期比で6.3億円もの減益となっており、トリドール全体の国内事業利益を押し下げる結果となっています。好調な丸亀製麺やコナズ珈琲とは対照的に、ずんどう屋は大きな課題を抱えていると言えるでしょう。
ずんどう屋のラーメン
なぜ減益？その背景を探る
これまで順調に業績を伸ばしてきたずんどう屋が、なぜここにきて大幅な減益に陥ってしまったのでしょうか？その理由を探るべく、実際に店舗を訪れ、現状を分析してみました。
競争激化による顧客獲得の難しさ
ラーメン業界は競争が激化しており、新規顧客の獲得は容易ではありません。特に、近年は個性的なラーメン店が増加しており、ずんどう屋のような established なチェーン店は、新たな顧客層へのアプローチに苦戦している可能性があります。フードアナリストの山田一郎氏（仮名）は、「現在のラーメン市場は多様化が進んでおり、消費者のニーズも細分化しています。ずんどう屋は、より明確なターゲット層を設定し、そのニーズに合わせた戦略を展開する必要があるでしょう」と指摘しています。
コスト上昇の影響
原材料費や人件費の高騰も、ずんどう屋の業績に影響を与えていると考えられます。特に、多くの店舗を展開するチェーン店にとって、コスト上昇は大きな負担となります。効率的な経営とコスト削減策が求められるでしょう。
ずんどう屋の未来：郊外型ファミリーレストランへの転換？
今後の展開として、ずんどう屋は郊外型のファミリーレストランを目指していく可能性があります。広い駐車場を完備し、ファミリー層向けのメニューやサービスを提供することで、新たな顧客層の開拓を狙う戦略です。
ずんどう屋の外観
まとめ：さらなる進化への期待
厳しい状況に直面しているずんどう屋ですが、トリドールホールディングスの豊富な経営資源とノウハウを活かし、新たな戦略を展開することで、再び成長軌道に乗ることが期待されます。今後の動向に注目していきましょう。
