韓国人男性とベトナム人女性の離婚増加の背景に潜むものとは?

近年、韓国人男性とベトナム人女性の離婚が急増しており、2023年には13年ぶりに最高値を記録しました。この現象の背景には、一体何が潜んでいるのでしょうか?この記事では、統計データに基づいてその実態を紐解き、専門家の見解も交えながら今後の展望を探ります。

韓国とベトナムの国際結婚の現状

韓国統計庁の発表によると、2023年の韓国人男性と外国人女性の離婚件数は4218件。そのうち、ベトナム人女性との離婚は1215件で、前年比8.3%増加しています。これは2011年以来の高い増加率です。

韓国とベトナムの国際結婚カップル韓国とベトナムの国際結婚カップル

韓国では、ベトナム人女性は国際結婚の相手として非常に人気が高く、2015年以降、中国を抜き、国際結婚件数で毎年1位を記録しています。2023年もベトナム人女性との婚姻件数は5017件で、全体の32.1%を占めています。この背景には、経済発展の著しいベトナムにおいても貧富の差が拡大しており、より良い生活を求めて韓国人男性との結婚を選択する女性が増えているという現状があります。

国籍取得を目的とした偽装結婚の可能性

韓国では、外国人配偶者が韓国国籍を取得するための条件として、韓国人配偶者との結婚後、韓国に2年以上居住するか、結婚から3年以上経過し、韓国に1年以上居住していることが求められます。

専門家の中には、この制度を悪用した偽装結婚が増加している可能性を指摘する声もあります。「国際結婚コンサルタント」の李氏(仮名)は、「一部には、国籍取得を目的として韓国人男性と結婚し、その後離婚してベトナム人男性と再婚するケースが見られる」と語っています。

統計データを見ると、韓国人女性とベトナム人男性の結婚件数も増加傾向にあり、2023年は771件。そのうち94.4%(728件)が再婚で、再婚件数は前年比35.3%増と急増しています。このことから、韓国国籍を取得したベトナム人女性がベトナム人男性と再婚する事例が相当数あると推測されます。

今後の展望と課題

国際結婚は、異なる文化や価値観を持つ人々が共に人生を歩むことで、相互理解を深め、社会を豊かにする可能性を秘めています。しかし、今回の統計データは、その一方で、国籍取得を目的とした偽装結婚といった問題も存在することを示唆しています。

今後、韓国政府は、国際結婚に関する制度の適切な運用と監視を強化し、真に愛に基づいた国際結婚を支援していく必要があるでしょう。また、国際結婚当事者同士も、結婚生活における困難を乗り越え、幸せな家庭を築くための努力が求められます。

国際結婚を取り巻く状況は複雑であり、今後も注視していく必要があります。