立憲民主党の米山隆一衆院議員(57)が15日までにX(旧ツイッター)を更新。参院選の兵庫選挙区(改選数3)に無所属で出馬する立憲民主党兵庫県連が推薦する前明石市長の泉房穂氏(61)のポストに批判を繰り返した。
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米山氏は、泉氏がポストした「与党だろうが、野党だろうが、保守だろうが、リベラルだろうが、『減税』の一点で”大同団結”すればいい。そうすれば『減税』の実現はすぐに可能だ。国民の多くは『減税』を強く求めている。ないのは”お金“ではなく、”政治家のやる気“だけだ。政治家よ、決断の時だ」との発言を引用し「115兆円に上る国家の歳出を『政治家のやる気』で捻出できるなら世界に貧しい国はありません」とツッコミを入れている。
米山氏は続けて「80兆円の税収で115兆円を歳出し1323兆円の債務を抱える日本を安定的に運営する為には、やる気と共に、現実を見据え、出来る事は出来る、出来ない事は出来ないと言い実現可能な道筋を示し続ける覚悟が必要です」とつづった。
さらに、泉氏の「【新聞各社へのお願い】国民の生活は苦しく、『消費税の減税』を求める切実な声が高まっているのに、社説で『減税反対』を唱えるのはお控えいただきたい。そんなに財源が心配なら、新聞だけ特別扱い(軽減税率(8%)、本や雑誌は10%)で安くしてもらっているのを返上なさったらいかがだろうか」とのポストに対しても「幾ら自分が減税を主張しているからと言って、マスコミに『減税反対を唱えるのを控えろ』というのは、幾ら何でも言論の自由・報道の自由を蔑ろにしすぎです。他人にその様な事を言う権利は誰にもありません」と批判した。
泉氏への批判は続き、泉氏の「【首長経験者と財源論】市長や知事の場合、首長の権限(予算編成権)を行使すれば、“予算のやりくり”は可能で、“財源捻出”も可能。在任中に“財源捻出”をした首長ならば、財源を言い訳にしたりはしないと思う。首長経験者で『お金がない』というスタンスの方は、在任中どうしておられたのだろう」とのポストにも「知事選に出た時『1兆円の予算を差配できる』と言われましたが、いざ成ってみると裁量の余地は数百億円でした。県道の草刈りを年1回か2回かで激論を交わし、給付型奨学金の予算の捻出に七転八倒する、それが私が経験した事です。簡単に財源があるという方は在任中どうしておられたのだろうと思います」と疑問符を突きつけた。
米山氏は16年に新潟県知事選で初当選。16年10月から18年4月まで務めた。泉氏は兵庫県明石市長を11年5月~19年2月、19年3月~23年4月まで務めた。
泉氏の参院兵庫選挙区への出馬をめぐっては、3月の出馬表明会見で「魅力的な政党がない」と発言。当初は立憲民主党県連、国民民主党県連、連合兵庫から支援を受けるとみられていたが、国民民主党は4月20日に、独自の党公認候補として多田ひとみ氏(44)を擁立していた。立憲民主党は党公認ではなく、同党県連で推薦する。
参院選兵庫選挙区には、泉氏や多田氏のほか、自民党の加田浩之氏、公明党の高橋光男氏、日本維新の会の吉平敏孝氏(44)、共産党の元県議金田峰生氏(59)、れいわ新選組の元ユネスコ職員米村明美氏(65)、社民党の元JR東海社員来住文男氏(65)、参政党の建築士事務所長の藤原誠也氏(36)「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏(57)が立候補を表明している。