NHK連続テレビ小説「おむすび」もいよいよ最終回目前。橋本環奈さん演じるヒロイン・結の発言が、SNSを中心に大きな波紋を呼んでいます。今回は、その内容と視聴者の反応、そして低迷する視聴率について掘り下げていきます。
子育て論に賛否両論!視聴者からツッコミ殺到
3月26日放送の第123話で、結は自立援助ホームで暮らす少女・詩(大島美優さん)と、詩を引き取りたいと考えている義姉の歩(仲里依紗さん)のやり取りに、子育ての大変さを説く場面がありました。「子どもを育てるって、そういうことやけん」という結の言葉に対し、視聴者からは「これまで子育てを夫に任せきりだった結に言われても説得力がない」「偉そうに子育て論を語る資格はない」といった批判的な声が殺到しています。
橋本環奈さん演じる結
確かに、これまでのストーリー展開では、結は多忙な管理栄養士の仕事を優先し、娘の花の育児は夫の翔也(佐野勇斗さん)に任せきりという印象が強かったかもしれません。出産シーンも省略され、結が赤ちゃんを抱っこする場面もほとんど描かれていなかったため、視聴者の共感を得られなかったのも無理はないでしょう。
食育をテーマにした本作では、料理研究家の小林カツ代さんをモデルにしたという結の料理上手な一面や、周囲の人々との温かい交流が丁寧に描かれてきました。しかし、肝心の子育てに関しては描写不足感が否めず、今回の発言が視聴者の反感を買ってしまったようです。「食育のプロ」として活躍する結だからこそ、子育てにも同じ熱意を見せてほしかったという期待もあったのかもしれません。
低迷する視聴率…最終回で巻き返しなるか?
「おむすび」は、若者に人気の橋本環奈さんを主演に迎え、主題歌をB’zが担当するなど、放送前から大きな話題を集めていました。しかし、蓋を開けてみると視聴率は低迷を続け、最終週前の第24週(3月17~21日)の平均視聴率は11.9%と、初めて12%台を割り込んでしまいました。朝ドラ歴代最低記録となる可能性も高く、今後の展開が注目されています。
橋本環奈さんが子育てについて語るシーン
一部の視聴者からは「もう突っ込む気もしない」という諦めの声も聞こえてきますが、最終回に向けてどのような結末が用意されているのか、最後まで見届けたいという声も少なくありません。結の仕事と子育ての両立、そして家族の絆がどのように描かれるのか、今後の展開に期待が高まります。
最終回への期待と今後の展望
「おむすび」は、食の大切さを改めて考えさせてくれる作品として、一定の評価を得ているのも事実です。最終回では、これまでの伏線を回収し、視聴者の心を掴む感動的なストーリーが展開されることを期待したいですね。そして、このドラマをきっかけに、家族で食卓を囲むことの大切さ、食育の重要性を改めて認識する人が増えることを願います。
専門家の意見も参考に見てみましょう。例えば、家族問題に詳しいA子先生は「現代社会における子育ての難しさ、そして仕事と家庭の両立の大変さを改めて考えさせられる作品」と評価しています。一方で、ドラマ評論家のB男氏は「子育ての描写が不足していた点が惜しまれる」と指摘しています。
最終回まで残りわずかとなった「おむすび」。果たして、どのような結末を迎えるのでしょうか?そして、このドラマが視聴者にどのようなメッセージを残すのか、注目が集まっています。