【AFP=時事】欧州自動車工業会(ACEA)は27日、米国が輸入自動車と車の部品に高関税を課す措置は世界中の自動車メーカーに「打撃」を与えると警告し、貿易戦争を回避するための「対話」を求めた。
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ACEAのシグリッド・デ・ブリーズ事務局長は、「(ドナルド・)トランプ大統領には、関税が世界中の自動車メーカーだけではなく、米国の国内製造にも悪影響を及ぼすことについて考慮するよう強く求める」と表明。
関税は米国の輸入品に影響を与えるだけでなく、米国の消費者もその代償を払わされる可能性が高いが、自動車部品への関税は、米国で輸出向けに自動車を製造しているメーカーにも打撃を与えるだろうとACEAは主張している。
また、欧州の自動車メーカーは米国で生産する車両の50~60%を輸出しており、「米国の貿易収支に多大な貢献」をしていると指摘。
「欧州連合(EU)と米国は、関税を回避して貿易戦争の悪影響を避けるための解決策を直ちに見つけるための対話を開始しなければならない」と訴えている。【翻訳編集】 AFPBB News