キャンディ・キャンディ博物館館長として知られるキャンディ・H・ミルキィさんが、2025年3月、72歳で永眠されました。原宿の街を彩る個性的な姿と、キャンディ・キャンディへの深い愛情で多くの人々に愛されたミルキィさんの人生を振り返ります。
キャンディ・H・ミルキィさんとは?
赤いフリルの衣装、ランドセル、帽子、そして「東京原宿キャンディ・ミルキィ」と書かれた大きな名札。原宿を歩けば一度は目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。ミルキィさんは、その独特のスタイルで原宿のアイコン的存在として知られていました。
altキャンディ・H・ミルキィさんの生前の姿 (X@n_takeyamaより)
女装愛好家であり、「メルヘンおじさん」の愛称でも親しまれていたミルキィさんは、キャンディ・キャンディへの深い愛情で知られていました。2017年には葛飾柴又に「キャンディ・キャンディ博物館」を開設し、館長として精力的に活動。その情熱は、多くのファンに感銘を与えてきました。
キャンディ・キャンディへの深い愛情と博物館設立
少女漫画「キャンディ・キャンディ」の熱烈なファンであったミルキィさんは、作品への愛を形にするため、私財を投じて「キャンディ・キャンディ博物館」を設立しました。展示物は膨大で、キャンディ・キャンディの世界観を余すことなく表現。訪れた人々は、作品の魅力を再発見するだけでなく、ミルキィさんの熱い想いに触れることができました。
ミルキィさんは、キャンディ・キャンディの復活を強く願っており、「キャンディ・キャンディ復活保存運動」にも尽力していました。その活動は、多くのファンに支持され、キャンディ・キャンディへの関心を再び高めるきっかけとなりました。
病との闘いと最期のメッセージ
ミルキィさんは、約5年前、特発性間質性肺炎と診断されました。平均余命5年という難病と闘いながらも、前向きな姿勢を崩さず、キャンディ・キャンディへの愛情を貫きました。
入院中の2025年3月25日、自身のFacebookでフォロワーへ向けた最期のメッセージを公開。「私の墓所は、『キャンディキャンディ博物館』です。皆様に託します」という言葉からは、キャンディ・キャンディ、そして博物館への深い愛情が感じられます。
惜しむ声、そして未来へ
訃報を受け、SNS上では多くのファンから惜しむ声が寄せられています。イラストレーターのタケヤマ・ノリヤさんも、X(旧Twitter)でミルキィさんを偲ぶ投稿を行い、大きな反響を呼びました。
キャンディ・H・ミルキィさんの存在は、原宿の街に個性と彩りを添え、多くの人々に勇気を与えました。その情熱と愛情は、キャンディ・キャンディ博物館、そしてファンの心に生き続けることでしょう。