ミャンマー大地震:死者1600人超、タイにも被害拡大、緊迫の救助活動続く

ミャンマー中部で発生したマグニチュード7.7の巨大地震。その爪痕は深く、国軍発表によると死者数は1644人に達し、負傷者も3408人に上るとのことです。今もなお139人の行方が分からず、懸命な捜索活動が続けられています。この未曾有の災害は隣国タイにも影響を及ぼし、首都バンコクではビル崩壊などにより11人が死亡、多くの人々が不安な夜を過ごしています。

甚大な被害、広がる不安:ミャンマーの現状

ミャンマーのマンダレーで救助活動を見守る住民たちミャンマーのマンダレーで救助活動を見守る住民たち

ミャンマー国軍の支配が及ばない地域も多く、正確な被害状況の把握は困難を極めています。マンダレー、ネピドーといった中部・北東部を中心に甚大な被害が出ているとされ、国軍は6地域に非常事態を宣言しました。 アパート倒壊による多数の死傷者、空港管制塔の崩壊、そして寸断されたインフラ…。現地では混乱が広がり、不安が募るばかりです。

瓦礫の下に希望を:懸命に続く救助活動

ミャンマー地震の被害状況ミャンマー地震の被害状況

マンダレーでは倒壊したアパートのがれきの下から、懸命の救助活動により44人が救出されました。しかし、依然として90人以上が取り残されている可能性があり、一刻を争う状況です。ネピドーの空港管制塔崩壊では職員6人が犠牲となり、マンダレー空港も被災。両空港は閉鎖され、救援活動の大きな妨げとなっています。

日本人にも被害:在ミャンマー日本大使館からの報告

在ミャンマー日本大使館によると、マンダレー在住の日本人2人が負傷したとのことです。幸い命に別条はないと伝えられていますが、現地で暮らす日本人の安全確保も重要な課題となっています。

隣国タイにも衝撃:バンコクでビル崩壊

タイの首都バンコクでも、建設中の高層ビルが崩壊するなど、地震の影響が深刻化しています。警察発表では8人が死亡、約80人が行方不明とされており、救助活動は懸命に続けられています。バンコク都によると、市全体では11人が死亡、32人が負傷、83人が行方不明となっています。

今、私たちにできること

この未曾有の災害に際し、国際社会からの支援が不可欠です。被災地の早期復興を願い、私たち一人ひとりができることを考えていかなければなりません。