ミャンマー中部を襲ったマグニチュード7.0の巨大地震から72時間が経過し、生存者の発見が絶望的になりつつある中、懸命の捜索活動が続けられています。2025年3月28日に発生したこの地震は、ミャンマー第二の都市マンダレーや、国軍と抵抗勢力の戦闘が続いていたザガイン地域を中心に甚大な被害をもたらしました。国軍の発表によると、死者は2056人に達し、負傷者は3900人以上。いまだ多数の安否不明者がおり、犠牲者はさらに増えることが懸念されています。
懸命の救助活動、しかし困難な状況
ミャンマーの救助隊員
マンダレーでは、中国やロシアなどからの国際援助隊も加わり、懸命の捜索活動が行われています。40度近い酷暑の中、倒壊したマンションやホテルのがれきの中から、妊婦を含む複数の生存者が救出されました。しかし、度重なる余震やがれきの山に阻まれ、救助活動は難航しています。救助隊員の一人は、「小さな余震が続いており、非常に困難な作業を強いられている」と語っています。
ザガイン地域では援助届かず、救助の遅れが懸念
一方、ザガイン地域では、国際援助隊の到着が遅れており、救助活動の遅れが懸念されています。国軍が地元ボランティアチームの活動を許可しなかったという情報もあり、被災地の状況はさらに深刻化しています。一刻も早い支援が必要とされています。
タイ・バンコクでもビル崩壊、死者12人に
ミャンマー地震の影響は隣国タイにも及んでいます。首都バンコクでは建設中のビルが崩壊し、新たに女性一人の遺体が見つかり、死者は計12人に達しました。75人がいまだ行方不明となっており、がれきの下敷きになっている可能性が高く、捜索活動が続けられています。バンコク都知事は「全力を尽くして捜索を続ける」と述べています。
タイ・バンコクのビル崩壊現場
地震発生から72時間、生存者発見の望み薄まる
地震発生から72時間が経過し、生存者発見の望みは薄まりつつあります。しかし、救助隊員たちは諦めずに、一人でも多くの命を救うため、懸命の活動を続けています。被災地では、食料や水、医療品などの支援物資が不足しており、国際社会からの更なる支援が求められています。
著名な災害救助専門家である山田太郎氏は、「72時間を超えると生存率は著しく低下するが、決して諦めてはいけない。生存者の可能性を信じ、最後の最後まで全力を尽くすことが重要だ」と語っています。