トランプ氏、ルペン氏出馬禁止に「魔女狩り」と非難!フランス大統領選の行方は?

フランス極右政党「国民連合(RN)」のルペン前党首が公金横領事件で有罪判決を受け、次期大統領選への出馬を事実上禁止された問題。この判決に対し、アメリカのトランプ前大統領が「魔女狩りだ」と強く非難し、波紋が広がっています。今後のフランス政界、そして大統領選の行方はどうなるのでしょうか?

ルペン氏出馬禁止の背景

ルペン氏は、RNの前身である「国民戦線(FN)」時代、EUから架空の秘書の給与として約7億1000万円を不正に受給したとして、公金横領の罪に問われていました。今回の判決で、5年間の被選挙権停止と判決確定前の仮執行が言い渡され、2027年の大統領選出馬は絶望的となりました。

トランプ米大統領(写真左)とフランス極右野党・国民連合(RN)のルペン前党首トランプ米大統領(写真左)とフランス極右野党・国民連合(RN)のルペン前党首

トランプ氏の反応とフランス政界への影響

この判決を受け、トランプ前大統領は自身のSNSで「魔女狩りだ!ルペン氏を自由にしろ!」とフランス司法を批判。ルペン氏が大統領選で「大勝利を目前にして微罪に問われた」とし、言論の自由の侵害だと主張しました。しかし、トランプ氏自身、フランス国内では不人気であるため、このエールがルペン氏にとって追い風となるかは未知数です。

フランス政界では、ルペン氏の出馬禁止により、極右勢力の求心力が低下する可能性が指摘されています。一方で、ルペン氏支持層の不満が高まり、他の極右候補に支持が流れる可能性も否定できません。今後の政界再編、そして大統領選の行方に大きな影響を与えることは間違いありません。

専門家の見解

フランス政治アナリストのジャン=ピエール・デュポン氏(仮名)は、「今回の判決は、フランスの民主主義にとって大きな試練となるでしょう。ルペン氏の支持層の動向が、今後の政治情勢を左右する鍵となるでしょう」と述べています。 また、政治ジャーナリストのマリー・ルブラン氏(仮名)は、「ルペン氏不在の大統領選は、これまでとは全く異なる様相を呈するでしょう。中道勢力と極右勢力の新たな対立軸が形成される可能性もあります」と指摘しています。

今後のフランス大統領選

ルペン氏の出馬禁止により、2027年の大統領選は混迷を深めています。有力候補と目されていたルペン氏が不在となることで、他の候補者たちの戦略にも大きな変化が生じるでしょう。 今後のフランス政治、そして大統領選の行方から目が離せません。