クリビーリフ、ウクライナ――ゼレンスキー大統領の故郷であるウクライナ南部の都市クリビーリフが、再びロシア軍のミサイル攻撃の標的となり、子供6人を含む少なくとも16人が死亡、50人以上が負傷するという悲劇に見舞われました。平和な住宅街に突如として降り注いだミサイルは、住民たちの日常を無残にも破壊しました。
住宅街に響く爆音、子供たちの遊び場も標的に
6月4日、クリビーリフの住宅街に響き渡った爆音は、ロシア軍によるミサイル攻撃の前兆でした。ミサイルは住宅棟に隣接する区域に直撃し、近くには子供たちの遊び場や人々が行き交う街路もあったとされています。日常の風景が一瞬にして瓦礫と化した光景は、想像を絶するものだったでしょう。
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ゼレンスキー大統領は、夜の演説で犠牲者の家族に深い哀悼の意を表しました。故郷への攻撃に、大統領の悲痛な思いは計り知れません。
ロシア国防省はウクライナと西側将校の会合を標的にしたと主張
ロシア国防省は、Telegramへの声明で、この攻撃についてウクライナと西側の将校の会合を標的にした「高精度攻撃」だったと主張しています。クリビーリフのレストランで会合が行われていたとし、攻撃の結果、外国兵士・将校最大85人と車両最大20台が破壊されたと発表しました。しかし、この主張の裏付けとなる証拠は示されていません。
エネルギー施設への攻撃も継続、国際的な非難高まる
ゼレンスキー大統領によると、同日、ロシア軍はヘルソンにある発電所にもドローン攻撃を仕掛けたとのことです。エネルギー施設への攻撃は、国際的な非難をさらに高めるものとなっています。軍事専門家(仮名:田中一郎氏)は、「民間インフラへの攻撃は国際人道法違反にあたり、ロシアの国際的孤立を深めるだろう」と指摘しています。
平和への願い、改めて強く
度重なる攻撃に、ウクライナ国民の平和への願いは、より一層強まっていることでしょう。この悲劇を繰り返さないために、国際社会の協力と支援が不可欠です。
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この痛ましい事件の真相究明と、一日も早い平和の実現を心から願います。