韓国ドラマおすすめ:社会の闇と人間の葛藤を描く「ミセン」と「ザ・グローリー」

韓国ドラマの人気が衰えることを知りません。数々の名作が生まれていますが、今回は社会の闇や人間の葛藤をリアルに描いた2作品、「ミセン〜未生〜」と「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」の魅力に迫ります。胸を締め付けられるようなストーリー展開と俳優陣の迫真の演技は、きっとあなたを虜にするでしょう。

職場でのリアルな人間模様を描く「ミセン〜未生〜」

囲碁棋士を夢見ていたチャン・グレが、大手商社でインターンとして奮闘する姿を描いた「ミセン〜未生〜」囲碁棋士を夢見ていたチャン・グレが、大手商社でインターンとして奮闘する姿を描いた「ミセン〜未生〜」

かつてプロ棋士を目指していたチャン・グレは、夢破れてコネ入社という形で大手商社でインターンとして働き始めます。学歴も社会経験もないグレは、最初は落ちこぼれのような存在でしたが、囲碁で培った洞察力と持ち前の努力で徐々に頭角を現していきます。

アイドル出身俳優のイム・シワンが主人公チャン・グレを熱演アイドル出身俳優のイム・シワンが主人公チャン・グレを熱演

このドラマは、韓国で社会現象を巻き起こしたほどの大ヒット作。ウェブ漫画原作ドラマの先駆けとしても知られています。主演のイム・シワンをはじめ、カン・ソラ、カン・ハヌル、ピョン・ヨハンといった若手俳優たちの熱演も大きな話題となりました。

職場の上司キム・ドンシクとチャン・グレ。温かい人間関係も描かれる職場の上司キム・ドンシクとチャン・グレ。温かい人間関係も描かれる

「ミセン」の魅力は、主人公グレの成長物語だけではありません。中間管理職の苦悩や葛藤、組織の中で働く人々の様々な人間模様もリアルに描かれています。特に、グレの上司であるオ課長の部下を守り抜こうとする姿には、多くの視聴者が共感し、感動を覚えたことでしょう。韓国ドラマ評論家のパク・ヨンジン氏も、「『ミセン』は単なるサクセスストーリーではなく、現代社会における働く人々の喜びや苦しみを繊細に描いた傑作」と高く評価しています。U-NEXTで配信中です。

いじめという社会問題に切り込む「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」

壮絶な復讐劇を描いた「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」壮絶な復讐劇を描いた「ザ・グローリー〜輝かしき復讐〜」

高校時代に壮絶ないじめを受けた主人公ムン・ドンウンが、綿密な計画を立て、加害者たちに復讐していく物語。その復讐劇は、まるでチェスのように緻密で、息を呑む展開の連続です。主演のソン・ヘギョの鬼気迫る演技も大きな話題となりました。

本作はいじめという重いテーマを扱っていますが、単なる復讐劇にとどまらず、人間の心の闇や社会の歪みを深く掘り下げた作品となっています。韓国の教育問題に詳しいイ・スンチョル教授は、「『ザ・グローリー』は、いじめという社会問題を改めて見つめ直すきっかけを与えてくれた重要な作品」と述べています。Netflixで独占配信中です。

「ミセン」と「ザ・グローリー」、どちらも見応えのある作品です。ぜひこの機会に、韓国ドラマの奥深さを体感してみてください。