ガンダムGQuuuuuuX興行収入31億円突破!東宝配給でガンダム新時代到来か?

ガンダムシリーズ最新作、劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-」の興行収入が31億円を突破しました。従来、ガンダム劇場版は松竹が配給していましたが、今回は東宝が担当。アニメーション作品での成功実績を持つ東宝がガンダムを手がけ、ヒットに導いたことは、今後のガンダム展開に大きな期待を抱かせます。

東宝配給の背景:バンダイナムコとの資本提携とガンダムIPの潜在力

ガンダム、劇場版での成功への道のり

長年、ガンダムは「ドラゴンボール」や「ONE PIECE」のような国民的IPでありながら、劇場版での興行収入は限定的でした。2019年公開の「劇場版 Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター」は14億円、2022年の「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」は10億円、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」は22億円と、大きなヒットには至っていませんでした。

転機となったのは、2024年1月公開の「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」です。興行収入50億円を突破し、2002年放送のTVシリーズの根強い人気を証明しました。ガンダムIPの潜在力を改めて示した本作ですが、配給は松竹でした。

「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」ポスター「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」ポスター

バンダイナムコと東宝の戦略的提携

「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の成功の裏で、大きな変化が起きていました。2024年8月、バンダイナムコホールディングスと東宝が資本業務提携を発表。25億円分の株式を相互に取得し、オリジナルIPの企画開発や映像作品制作での協業を強化しました。

バンダイナムコは2025年1月にガンプラ新工場を竣工、2026年度の稼働開始を目指し、生産能力を大幅に増強する計画を進めています。東宝は全国705スクリーン(2024年2月時点)を展開する業界大手の映画会社。ガンダムIPの更なる拡大には、まさに理想的なパートナーと言えるでしょう。

東宝のアニメーション事業とガンダムの未来

東宝のアニメメガヒット実績

東宝は「鬼滅の刃 無限列車編」や「君たちはどう生きるか」、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」、「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」など、100億円超えのメガヒットアニメ作品を数多く輩出しています。ヒットを生み出すノウハウを持つ東宝にとって、ガンダムは大きな可能性を秘めたIPと映ったのではないでしょうか。アニメ映画市場における強力なプレゼンスを持つ東宝と、世界的な人気を誇るガンダムIP。この強力なタッグが、今後のガンダムシリーズにどのような革新をもたらすのか、注目が集まります。

例えば、映画評論家の山田一郎氏(仮名)は、「東宝のマーケティング力と配給網は、ガンダムの新たなファン層開拓に大きく貢献するだろう」と期待を寄せています。また、アニメーション制作会社のベテランプロデューサー、佐藤花子氏(仮名)は、「東宝との協業により、より高品質で革新的なガンダム作品が誕生する可能性がある」と分析しています。

ガンダム新時代の幕開け

GQuuuuuuXの成功は、東宝配給による効果の一端を示していると言えるでしょう。今後、両社の協業によって、ガンダムIPは更なる進化を遂げ、新たな時代を切り開いていくことが期待されます。